第十三話 〜まさかのクエスト、こんなクエスト受けんなよ。と思ったがよく受けてくれた!〜
俺が全快するまでの間、俺達はたくさんのクエストをこなした。
魚釣り、魚釣り、魚釣りに魚釣り。もひとついっちょに魚釣り。
......はい。魚釣りしかしてません。
と言うのも、俺が全快じゃなかった為、遠出のクエストや討伐クエストが出来なかったからだ。
ここらで出来るのは魚釣りしかなかった。そういうことだ。
そして、遂に......
「鈴木 白太郎、復活!!です!」
「やっと、復活したわね」
「結構時間掛かったねー」
「お陰様で復活です」
「......それじゃあ、遠出のクエストや討伐クエストに行きましょう」
「よっしゃ、行くぜ、行くぜい!」
ぽこち〇はハッスルしている。お前は討伐クエスト活躍できねーだろ。
「どこに行くんですか?」
と、ララに聞いてみる。
「巨珍村よ」
きょちんむら?巨大な珍しい物があるという事か。
「よし、早速巨珍村に行こうよ」
俺達は巨珍村に向かった。
巨珍村は俺達の拠点から二キロほど離れていた。
これぐらいなら、歩けたな。魚釣りしていなくても良かったわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜巨珍村〜
村に入るとなんと、竪穴住居。
牛や豚などの家畜が放し飼いにされていて、むしゃむしゃと地面に生えている芝生を一心不乱に食べている。
凄い田舎だ。それが村から受けた印象だった。
「それで、いったいここで何をするんだい?」
フィオの言う通りだ。こんな田舎なにがあるんだ?
「迷子の子猫ちゃん探しよ。依頼者はこの村の村長の娘、見つかったら村長の家に届ければいいわ」
「子猫ちゃん探しですって?」
確かに走れなきゃ捕まえられそうにないが、そういう問題じゃない。子猫探しなど自分の村なのだから、勝手にやってくれよ。
俺達はもっと、討伐クエストとかやろうよ、魔王倒すとか言ってるんだしさ。
すると、雫が少し青ざめた顔で言った。
「......ソドムが ガサゴソ 言ってないです......」
そう言えばそうだ。
この村見かけによらずやばいというわけか。
「とりあえず子猫ちゃんを探すわよ。危険があるっていうのなら上等よ!モンスターだろうが四天王だろうが返り討ちにしてあげるわ!」
相変わらずララはポジティブ思考だ。
まー、ぽこち〇のお陰で危険だということは理解できた。
不意打ちなどくらわないように気をつけよう。
「まず、聞き込みをするわよ!」
確かに聞き込みは探す作業に必要だ。
俺達はまず近くの竪穴住居に入った。
「すいませーん!子猫ちゃんを探しているんだけど、見てないかなー?」
フィオが家の中にいたおじさんに話しかけた。
「うーん、子猫かー。牛と豚しか見ていないなー」
やはり、そう簡単には見つからないか。
その後何度も聞き込みをしたが良い情報は得られなかった。
「......見つかっていませんが一度村長さんの家に行って、子猫が行きそうな場所を聞いてみませんか?」
「それはナイスアイディアだわ!」
「そうしようよ!」
確かに良いアイデアだ。
俺達は村長の家に行くことにした。
......村長の家だけ普通の家だった。
なんでやねん。
コンコン。
「すいませーん!村長さーん!子猫のことでお話したいんだけど!」
フィオが元気良くドアをノックする。
「はいよー」
男の人の声が聞こえてくる。
ガチャ。
......中から出てきたのは素っ裸のおっさんだった......
奥から女の人の声もする。
......娘も素っ裸だ!!なかなかのナイスバディ!
ララ、フィオ、雫は衝撃の為、停止
俺とぽこち〇はガン見の為、停止
この村危険なんてないな!うん!サイコーだよ!
来週から少し忙しくなるので更新頻度遅れてしまうかもしれませんm(_ _)m




