表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で勇者始めました  作者: 猫まる
第2章 伝説の始まり
9/70

決着

「え?」

状況が飲み込めない女の子はその場で動けないでいた。誰もがその女の子が直撃してただですまないとおもった瞬間、刃が駆け出し少女の前に現れた。そして気合とともに剣をふり光弾を空高く弾き返した。

「うぉおおおおお!」

刃はすぐに少女に振り向き心配そうに声をかける。

「君、大丈夫?ごめん!おれのせいで危ない目にあって。」

「い、いえ。大丈夫です。助けてくれてありがとうございます。」

少女の無事を確認して安堵する刃だったがガイが刃に叫ぶ。

「俺を無視すんじゃね!!」

その時だった、本気で刃が怒った。

「うるせぇ!!黙ってろ!!」

刃から放たれた殺気が辺りを充満する。誰もがうごけないほどのプレッシャーがかかっていた。ただし、ユウとマオだけ普通によってきた。

「じっちゃん、ばっちゃんこの子を頼む」

「あ、名前なんだっけ?」

我にかえる女の子が答える。

「リジュー・レインです。刃さま。」

「リジュかぁ、リジュ悪いけどじっちゃん達の後ろにいてて危ないから。」

「は、はい」

刃の言うとおり、リジュはマオ達の後ろにさがった。

そして刃はガイに向き直りガイに問う

「おい、おまえ、リジュにあやまれ!」

「ふん、あそこにいてたメイドが悪いだろ。謝る必要なんてないだろ。」

『そうか、それがおまえの答えかよ。そんなの、俺の仁義がゆるさねぇー!!』

刃の怒りがましていく。そして怒りが増すごとに殺気も高まっていく。

「俺がかったらリジュにもあやまってもらうぞ」

「ふん、さっきもいったが俺に勝てることがあるならなんでもあやまってやるぜ。」

高速の突きをくりだそうとしたガイに刃はかけだした。

「なら倒す!」

言い終わると同時にガイの突きは刃の小円の捌きでかわした回転の動きで右手の剣を薙ぎ一閃する

「草薙流 回龍旋!!」

その一撃は目にも留まらぬ速さでガイの体に走り抜けた。

「ぐはっ」

吹き飛ぶガイ。

レオンがはっとして勝利宣言をする。

「勝者 刃殿!!」


周りからは歓声があがっていた。

「うぉーー、すげーーー!」「おみごとでしたな」

刃がガイに近づく。

「やべ、やりすぎた。大丈夫か?」

ユウたちもガイに近寄っていく。

結構ひどいようで肋骨が折れてそうだった。

ユウが一歩前により手をかざして魔術をとなえた。

「リカバリー」

癒しの高位呪文だった。

ガイの傷は一瞬でなおった

「く、これは・・・」

みなが驚く中でマオがいった。

「ユウの回復は超治りがはやいぞ(笑)。で、どうだった?刃はつよかっただろ?」

「は、はい」

「おれとユウが鍛えたからな、それにおれたちに勝ってるしな。」

レオンが驚く

「へ?ほんとうですか?」

「ああ、ホントだぞ。ちなみに魔力・輝力ない俺達だけどここにいるやつならほとんど勝てるぞ。」

悪戯な笑みでとんでもないことを語るマオだった。

治療が終わったユウがポンっと肩をたたき。

一言

「はい、おしまい♪」

痛みが消えた場所を確認した。ガイはその場でユウとマオに向けて土下座をした。

「ユウ様・マオ様申し訳ございませんでした!」

「あらあら♪」

「くくくっ♪」

ユウはにこにこと笑顔で、マオは先ほどと変わらず悪戯な笑みで話しを聞いていた。

刃とユウとマオの3人以外のみんなは驚いていた。なにせガイはこのかた人前で謝ったことがなかったのだった。それも土下座などもってのほかである。

「あのプライドが高いガイ君が素直に謝るなんてね。」

「ああ、私も驚きだ。」

シルフィーヌとレオンもこれには驚いてた


「ガイ君、私は気にしてませんよ」

「ああ、俺もこの試合でチャラにしてやるぞ」

「ありがとうございます。ユウ様・マオ様」

続いてガイはリジューに方向を向けリジュにも頭を下げた。

「お前にも迷惑をかけてすまない」

頭をさげるガイに対して慌てるリジュー。

「い、い、いえっ、と、と、とんどもないですすす///」

そして隣にいた刃もリジューに頭をさげて謝った。

「改めて、ごめんね。リジュ、俺達の戦いに巻き込んで。」

「刃さま!? そんな、助けていただいてありがとうございました。///」

顔を赤らめながらお礼を言うリジューだった。

ガイは刃に顔を向けあやまろうとした「刃、すまなかっ」

 すっ

その時、刃の手が前にでてきた。

「仲直りだ、ガイ♪」

「えっ?」

「3人に謝ってくれただろう。だから許す。

だから握手だ」

ニコニコと嬉しそうに握手を求める刃だった。

ガイは少し照れながら刃と握手を交わした。

まわりの皆は事の成り行きを見守っていた皆だったが一つの音が状況をかえた。


ぐぅーー!


刃のお腹が鳴ったのだった・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ