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状況2
うん、うまかったのだが空気がすげ重かった。
まぁ、そりゃそうだよな。
魔獣騒ぎに次期長を決める話と色々あったもんな。
食事を終えるとキャスとキャロがシェーラさんに呼ばれその場にいなくなった。
残された俺たちは昨日と同じように部屋に戻って今日のことについて話し合った。
『それにしても、今日は色々ありましたね』
レティはお茶を入れながら話を切り出した。
『そうだよなぁ、魔獣騒ぎにこの村の長を決める話も出てくるし』
俺は今日のことを振り返りお茶を飲んだ。
ん〜、ほっとするねー。
『ねぇ、ばっちゃん。
この村にはいつまでいるつもり?』
『そうねぇ、刃。
あなたはどうしたい?』
うーむ、質問を質問で返された。
たまにあるんだよなぁ、この試されてるような事が・・・
『はぁ、ばっちゃんはもう返答はわかってるんだろ?』
『ふふふ、どうかしらね』
楽しそうにばっちゃんはお茶をすする。
『いま起きてること、最低でも魔獣騒ぎが解決するまではいるつもりだよ
それにリジュのこともあるしね』
ズズっとお茶を啜る。
『刃くん、それって』
リジュは少し驚いた顔をしてた。




