告白と転移
「驚いとるよな、さすがに。」
指で頬をぽりぽりとかく祖父。
「私がその勇者で、魔王がこの人よ♪」
祖母が祖父に視線を移すとダブルピースをして刃に言う
「おう、俺は魔王だぞ♪」
イラっとした刃は、さきほどのお返しでげんこつを祖父にぶつけた。
「くぅーー、ちょっと和まそうとしだだけなのに・・・」
刃は、気がすんだのか祖母に視線をもどして祖母に問う。
「ばっちゃん、続きをお願い。」
苦笑いする祖母。
「ええ、それでね。物語に出てた悪者。ゼノンって言うやつなんだけど、死んだないのよねぇ。貴方には悪者は倒したって言ったんだけどこの人がいいカッコしたかったみたいで話を変えたのよ(汗)」
いじけてる祖父を呆れ顔でみる。
「ばっちゃん、もしかしてそのゼノンって言う奴。亡者の王とか名乗ってて最後は倒せないから封印したとか言わないよね?」
「何でしってるの!?」
額に嫌な汗が流れる刃。
「まじかぁーー!!」
「ばっちゃん、いい忘れてたんだけど今日の朝に見た夢がそうなんだよ。勇者と魔王がゼノンを封印して勇者と魔王が時空の渦に飲まれるってとこまでなんだけど」
そこで祖父が立ち直って満面の笑みで刃に話しかける
「おお!そのとうりだぞ(ニカ☆)」
「それでな、実は封印も完全じゃないだなぁこれが。」
またまた呆れる刃。
「おいおい」
「でだ、そのゼノンの封印が解ければ俺たちやお前をを襲うことがあるかもしれんからな、自分の身はそれで守れ」
「・・・・・」
もう言葉が出てこない刃だった
「まぁ。そういうことだ。」
「はぁ・・・(免許皆伝の喜びから一転あきれてしまった)」
その時だった、レヴァンティンが輝きだした
「え?」「ん?」「あら?」
そして剣から巨大な紋章が出現し声が頭のなかに響いた。
「今こそ、我らの願いを聞き届け!希望をわれらに! 開け時空の扉よ!ゲートオープン!!」
頭に響いた声が言い終えると紋章の上にいた
人の姿が掻き消えのだった・・・。