新たなる伝説の始まり
「ん、んぅ・・・夢かぁ。変な夢だなぁ。ふぁぁ~っ」
朝日が差し込む部屋で眠りから目覚めた少年。
ベットから体を起こし、部屋を出て行く。
毎朝の日課の鍛錬のために。
部屋から道場に向かう途中、祖母に声がかけられる
「おはよう、 刃」
「おはよう、ばっちゃん♪」
「もうすぐ、ご飯できるから鍛錬がおわったらあの人も連れてきてね」
「うん、さっさとケリつけて朝飯にするよ(笑)じゃね!」
道場ではかるく準備運動しながら刃が来るのをまっていた。
「さて、そろそろだな」
入り口に視線を向けると丁度、刃が入ってきた。
「お待たせ、じっちゃん♪」
「おう!おはよう刃。」
「じゃ、さっそくおっ始めようか!!」
言い終わる前に祖父は刃に向かい縦回転の廻し蹴りを放つ。
刃もそれを察知し、横回転の廻し蹴りで迎え撃った。
止められた祖父は直ぐ様バク転してその場から離れ半身に構える。
刃は祖父に攻撃の瞬間を与えないため蹴り技の連続で攻め立てる。
「うりゃ、りゃりゃりゃりゃーーー!」
刃は蹴り抜くたびに速度を上げていき祖父追い詰める。
祖父は、最初は捌いていたが次第に対処しきれず数発くらっていった。しかしここで祖父が刃の足を掴み力任せに放り投げた。
「うらぁーーーー!!」
「おわ!!」
刃に止めを刺そうと祖父が駆け出し、渾身の一撃を叩きこもうとした。
「虎砲!」
刃は祖父の拳が届く前に気を高める。
祖父の技に集中する。
そして直撃する瞬間に円の動きで技を捌くと同時に逆に祖父の顔を思いっきりぶん殴った。
「うぉーー!」
「ぐっはぁー!」
派手に祖父は吹っ飛び、壁に激突した。
「おっしゃぁーーー、勝った!!」
「いちちっ。とうとう、まけちまったな」
頬を擦りながら立ち上がる祖父。
「これで、免許皆伝だよね。じっちゃん♪」
満面の笑みで祖父に駆け寄る。
「約束だしな、いいぜ!」
「じゃ、飯を食うぞ♪刃!」
「うん♪」
祖父と居間に到着する頃には朝食が用意されてた。
食卓には、お味噌汁・焼鮭・ご飯・おひたしと並べられてた。
「うっまそうーー♪」
「さぁ、二人共席について。」
ご飯をよそい終わると祖母は自分の場所に座りました
刃も祖父も座り皆で合掌し、食事の挨拶をする。
「では、「「「いだだきます。」」」」
刃は食事をしながら祖母に先ほどの祖父との対戦結果を報告した。
「ばっちゃん、やっとじっちゃんから一本とれたよ♪免許皆伝ももらったよ♪」
「刃、よかったじゃない。それじゃ、食事のあとに渡すものがあるから楽しみにしてなさい。」
祖母は祖父に視線を向けると祖父は頷いた。
「ほんと!?何かな?何かな?」
「刃、気になるのはわかるが飯はちゃんとくえ。」
「っあはは、ごめんね。じっちゃん。ばっちゃん。」
刃は気になる気持ちを抑え朝食を平らげていった。
「「「「ごちそうさま」」」」
食事を終え後片付けを終えた祖母が刃の前に座る。そして祖父も物置から大きな布にまかれた物をもって祖母の隣に座る。
「さて、刃。免許皆伝のお祝いにこれをわたすわ」
祖父が刃の前に布に包まれたものを置いた。
刃は渡された物の布を取ると驚く
「えっ、これってレヴァンティン・・・」
「「!」」
予想外の言葉に祖母と祖父が一瞬驚くがすぐに冷静に戻る。
そして言葉が続く。
「刃、お前にはユウの剣術と俺の格闘術を叩き込んだ。ここまではいいな?」
「う、うん」
「そして、免許皆伝まで至った。」
「ここからが大切だ、お前が生きてる間に災いが起こることがあればその力をもって打ち払え。そして次の世代にその力をのこせ。」
慌てる刃。
「ちょっちょっとタンマ!」
「最後の次の世代に伝えるって分かるけど、災いって何!?それにこの剣なに!?」
「おちつかんか、ばかもんが!」
祖父のげんこつが刃の頭に直撃☆
「ぐっ、いってぇ!!」
頭をおさえ祖父を睨む。
「ちゃんと説明する、話は聞かんか。」
「その二本の剣の名は〔レヴァンティン〕こいつの剣だ」
祖父が祖母を指を指していう。
「その剣はね、代々受け継いでる剣なのよ。」
「そしてこれから貴方に必要になるはずのものよ。」
「貴方には昔から昔話としてアーサー王のお話を語ったはよね。」
「それって、勇者と魔王と大冒険の話だよね?最後に勇者と魔王が仲良くなって悪者を倒すとかいう」
「そうよ、実はあれ本当なのよ☆♪」
「へ?」
目が点になり、間抜けな顔をする。
な、なんですとーーーーーー