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異世界で勇者始めました  作者: 猫まる
第3章 水聖の賢者
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戦闘開始

俺は、レティさんに抱きしめながら少しでも落ち着いてもらえるように頭を撫でながらねぎらいの言葉を言う。

『よく頑張ったね、あとは全部俺に任しといて』


レティさんはすごく泣いてた、言葉にできなくてもコクコクと頷いてくれた。

それを見た俺は、リジュが誘拐された時と同じぐらいの怒りがこみ上げてくる。

そっか、俺はレティさんの事が・・・

でも今はこいつらをぶっ飛ばさなきゃならねぇ。

一旦その事は置いといて。

頭はクールにを思い出し、心に怒りの熱さをうつす。


俺は残りの盗賊たちに向き直る。


『おい!お前ら、この間言っといたよな。

次同じようなことしたら許さねえと。

わかってんだろうなぁ!!

そして、グリーンやっぱりお前が親玉か。

あとでお前もぶっ飛ばす!!』


俺は盗賊たちに殺気をぶつける。


盗賊は一瞬ひるんだが自分たちには人質がいることで強気に出る。


『う、うるせぇ!

こっちには人質がいるんだぞ、見てわからねえのか』


『そ、そうなんだな、よく見るんだな』


リジュとキュアを自分たちの前に突き出す。ナイフを当てながら。


ちっ。厄介だな。


『おい!お前、腰の2本の剣は地面に放り投げろ。何されるかわからねえからな。早くしろ!』


『わーったよ、これでいいのか?』

俺は、レヴァンティンを放り投げる。


『刃くん!』

『刃!』


リジュとキュアは心配そうに、俺を見る。

大丈夫すぐ助ける!


『でもいいのか?そんなことする前に逃げといておいたほうがよかったんじゃないのか?』


俺は盗賊たちに言う。


『何言ってんだお前、有利なのはこっちだぞ!』

キュアに向けていた、ナイフを俺に向ける。


『俺が、1人で助けに来ると思ってんのか?

誘拐されてる可能性があるんだぜ。

助っ人の準備ぐらいしとくだろ?

なぁ、ガイ!やっちまえ!』


俺は吹っ飛ばされてやっと起きだしてる、盗賊のリーダーとグリーンの方向を見る。


全員、その方向を見た瞬間、シンクに乗ったガイがみんなが見てる方向とは逆から駆け出してくる。

『はぁーー!!』


そして俺は、盗賊たちとグリーンに魔術を行使する。

『シャドウバインド!!』

盗賊たちとグリーンの影から触手のようなものが現れて手足に絡みつく。

俺はそれを、操作して身動きできないようにしてリジュとキュアを捕まえてる腕を上に上げる。そして俺はリジュの方へ駈け出す。


『キュアは返してもらうぜ!』

『ギャァ!』

できた隙を利用し、ガイはキュアを捕まえ離れ際にチビの盗賊にレイピアで切りつける。


俺も、リジュを捕まえていた。木偶の坊の盗賊の顔に虎砲をぶち込む

『うぉー!!、俺のリジュに汚い手で触ってんじゃねぇ!!

虎砲!!』

『ぐぇ!』


ドッゴーン!!


ガイはそのまま、レティさんの元に戻る。

俺もレティさんの元に戻るが戻る途中でレヴァテインを拾う。


『お姉ちゃん!!』

『キュア!!』

キュアはガイから離れるとレティを駆け寄り。抱きしめ涙を流す。

レティもキュアを抱きしめその温もりを実感する。


『キュア、よかったよー』

『お姉ちゃん、ありがとう』


その光景は、お互いがとても大切な存在だと俺にも感じられた。


『刃くん!刃くん!怖かったよー!!』

リジュが俺の首に腕を回し抱きしめてきた。

『よく頑張ったな、リジュ。

キュアを元気づけたりして頑張ったんだろ?

えらいえらい。』

『うん、うん』

俺はリジュの涙を指で拭ってあげ、頭を撫ぜる。


『リジュ、レティさんと一緒に下がってろ。

リジュを泣かした。それにレティさんも泣かした。

キュアも泣かした。

あいつらだけはちゃんとケジメつけさせる。』


俺は抱きしめてた腕を緩め、リジュをレティの元へ向かわせる。


俺はガイの近くに寄り声をかける。

『ガイ、さっきはナイスタイミングだな。』

『ああ、あんなに上手くいくとは思わなかったぜ。』


『ガイ、シンク、白夜、すまねぇがリジュとレティさんたちを守ってやってくんねえか。

グリーンと残りの盗賊は俺がぶっ飛ばす!』


グリーンたちを睨みつける。


『ああ、いいぜ。任せろ。』

ガイたちはそういうとリジュたちを守るように前に立ってくれた。


俺はグリーンたちに近付こう近寄った時に殺気を感じ飛びのいた。

グリーンたちの前には黒ずくめのコートの男が立っていた。

背中には【III】ローマ数字の3が書かれていた。


『おやおや、みっともないねーグリーン。

こんなあっさり捕まったりしちゃ。』


すると、コートの男は手を振ると俺のシャドウバインドを消失させた。

『なに!?』


グリーンたちはシャドウバインドの拘束がとかれた。

『うるさい!ちょっと油断しただけだ!

僕にこんなことをしたんだ、すぐに殺す!』

『うんうん、いいねぇー。

僕が渡した、あれは持ってるかい?

あれがあれば簡単だよ♫』


『おい、盗賊!金は倍出す。

奴を殺せ!』

グリーンは盗賊たちをけしかけようするが盗賊は俺とは逆の方向に走り出した。


『冗談じゃねぇ、こんなことになるなんて聞いてねぇぞ。

俺は降りる、仲間も2人やられたんだからな』

『ふざけるな、前金で金は払ってるだぞ!

どいつもこいつも、僕の言うことが聞けないなら全員死ね!』


グリーンは懐から紫色のクリスタルを取り出すと叫んだ。

『リリース!』


クリスタルから煙が出始め、その中からでかい怪物が出てきた。

『刃!そいつに気をつけろ!

そいつはジャイアントオークと言って、オークの変異種だ。

素早くて、パワーもすげーぞ!』


後ろからガイが助言をしてくれた。

俺はレヴァテインを抜き放ちいつでも対応できるように構える。


グリーンはクリスタルをもちジャイアントオークに命令し出した。

『さぁ、ジャイアントよ!

その男を殺せ!』


逃げ出そうとしていた、盗賊の男を殺すように指示すると。

ジャイアントオークはその巨漢には想像ができないほどのスピードで動き、

盗賊を巨大な手でつかんだ。


『や、やめろ!悪かった!

わかった言うことを聞くだからやめてくれ!』

『もう遅い!殺せ!』


ジャイアントオークは手に力を込めると盗賊を握りつぶした。

『や、やめぷげぇ・・・』


指の間から血のしずくがしたたる。

『さぁ、次はお前たちだ!皆殺しだぁ!』


ジャイアントオークはその命令を聞くと俺たちに向かって走り出した。

そして俺に向かってその豪腕で殴りかかってきた。


俺は、レヴァテインをクロスさせて拳を防いだ。

ぐっ重い!


『グリーン!これがお前のやり方か!

己の好きな女が自分に振り向かず、盗賊をけしかけて無理やり結婚しようと企み、その盗賊さえも言うことを聞かなければ殺す!

そして、俺の大切な人たちを泣かした。

お前だけは俺の仁義がゆるさねぇ!!』



ジャイアントオークはそのまま、拳を振り切ろうとするが俺も負けじと輝力と力を込め押し返した。


『うぉー!!』

押し合いは俺が勝ち、ジャイアントオークは片腕が上がっている。

今だ!

一気に間合いを詰め、回転の動きで右手の剣を薙ぎ一閃する

「草薙流 回龍旋!!」


『ガァーーー!!』

体を切りつけられながらもジャイアントオークは上がってない方の腕で俺を殴りつけてきた。俺はそれをギリギリかわし、間合いを取った。

あぶねぇ、あぶねぇ。


さぁ、これで決着をつける。


俺は輝力を剣に込め、振り被る。

『閃花!!』


俺の閃花がジャイアントオークに直撃し、血を吹き出しながら前のめりに倒れた。


『やったー!!!』

後ろから声が聞こえた。


俺はレヴァンテインをグリーンに向け言い放つ。

『これでお前だけだぜ、グリーン!』


その時、今まで静かに観戦していた黒ずくめの男が指をパチンと鳴らすと

グリーンの持っていたクリスタルが黒く光り輝き、グリーンとジャイアントオークを包んだ。



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