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異世界で勇者始めました  作者: 猫まる
第3章 水聖の賢者
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誘拐3

朝から俺は日課の剣術と魔法の修練のために森に来ていた。

準備運動も終わり、剣術はひと通り終わり次は魔法の練習だ。



『スゥ〜、ハァ〜、シャドウスナップ!』


軽く深呼吸し、集中する。

手の中で暗いナイフを出現させ、目の前の跳び兎めがけて投げた。

ナイフは兎の影に突き刺さり、兎はその場で動けなくなった。


『おし!大成功♫』

期待通りの成果にガッツポーズをした。


思った通り、俺の魔法は詠唱がなくても放てるのはわかってたけど、

魔法を創造することもできるみたいだ。


先生たちの話を聞く限り、この世界の人々は魔法を創造するのは簡単にはいかないらしい。

いまある魔法は大昔に作られたのが大半らしい。


まぁ、俺の場合はゲームや漫画でこんなのができるとイメージしやすくて頭も柔らかいからだろう。


でも、イメージが確定しないと創造は失敗しやすいみたいだけど。

しかし、創造できるってのは夢が広がるよなぁ。


うし、いろんなことができるように練習あるのみ。

その後、朝飯の時間になるまで練習し続けた。



午前中は適当に時間を潰しながらレティさんを待つことにした。

そろそろ時間なので学院の校門前でガイとトルクと一緒に移動した。


ガイたちはゴードンの店に行ってご飯を食うらしいので校門前で別れた。


数時間後


『・・・・おかしい』

予定の時間を過ぎても未だレティさんは現れず、待ちぼうけをくらっている。


うーん、さすがに昼飯食わないとお腹すくなぁ。


『おや?刃君。

まだレティは来てないのかい?』

ぼーっと、待っていると後ろから声をかけられた。


『バルトハート先生、そうなんですよ。

かれこれ、3時間近く待ってるんですけど、まだレティさんは来てないんですよ。

確か、今日来るんですよね?』


『ああ、そのはずだよ。』

先生は肯定する。


うーん、道にでも迷ったか?


すると、遠くからガイたちが戻ってくるのが見えた。

『お、いたいた。ゴードンの店になかなか来ないから街中かここに居てるんじゃないかと思ったんだ。

ほら、ゴードンから新しい料理の試作渡されたから食えよ。』

ガイが紙袋を渡してくる。


紙袋を受け取り開けるとパイが入ってた。

ん〜、いい匂いだ。


『ちょうど良かった、すげ〜から減ってたんだ。』


ありがたくいただくとしよう。


『ん〜、ウメ〜!!』


ミートパイみたいだな。

なこなか、いい仕事するぜ。ゴードン♫


『それにしてもレティさんはまた来てないんか?』

ガイが聞いてくる。


『ああ、まだ来てない。どうしたもんかな?』

街中に探しに行くか、このまま待つか。


その時、別方向から声が聞こえてきた。

この声は・・・


『わかさま〜!!』

ミルクか。

その隣にはミリシャと・・・あれ?

2人して走ってくる。


『ミルクか、迎えに来てくれたのか?』

ミルクは息を切らしながら俺の近くまで来た。


『違います!リジュさんがこっちに来てませんか?

待ち合わせの時間になっても来なくて、探してたんです』


ん、リジュが?

『どういうことだ?お前たち一緒に買い物してたんだろ?』


『買い物の種類が多くて手分けして回ることになってたんですよー。

でも、待ち合わせの時間になっても現れなくて探してたんです。

もしかしたら、こっちに戻ってきてるんじゃないかと思って』


その時、学園から白夜が何かをくわえて走りかけて来た。

『刃!シルフィが倒れた!!』


よく見るとくわえてたのはリジュの使い魔のシルフィだった。

『!?、いったいどうしたんだ!おい、シルフィ大丈夫か!』


白夜からシルフィを優しく受け取る。

『刃!シルフィが、リジュとキュアが誘拐されたって言ってた。』


『誘拐!?まじかよ!?いったいどういうことだ?』


くっ、とりあえずシルフィを回復させないと。

『ヒール』


柔らかな光がシルフィを包み込む。

しばらくするとシルフィが目をさます。


『シルフィ、リジュとキュアが誘拐されたってのは本当か?』


シルフィが頷く。

やっぱり本当なのか。


ということはレティさんがここに来ないのってもしかして・・・

キュアを探してる?


でも、なんでリジュまで?

くそ!

いったい誰がこんなことを!

『とりあえず、3人を探さないと!!

バルトハート先生、シルフィを頼みます。

俺は、3人を探してきます!』


『白夜!!リジュの匂いは覚えてるよな?いくぞ!!

ガイ、お前も来てくれ!フォロー頼む!』


『おう!』

ガイが同意してくれた。


『ミルク!ミリシャ!

お前たちは騎士団のこのことを伝えて、後から追いかけてくれ

はんにんは絶対捕まえる!』


『『はい!!』』

ミルクとミリシャは早速騎士団を呼びに行ってくれようと走り出した。


『先生、後のことはお願いします。』

『わかった、十分気をつけるんだぞ』


『いくぞ!!』


俺とガイと白夜とシンクは駆け出した。


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