登校
朝食を食べ終わった俺たちは学院につき、教室に向かってる時に声をかけられた
『やぁ、おはよう刃君たち。この間は助かったよ、ありがとう』
『おはようございます、バルトハート先生』
振り返って学院長先生に挨拶をした。
『レティから、お礼の手紙が早速来たよ。
よっぽど君のことが気に入ったみたいだね。
刃君、ほとんど君のことばかりを書いてたよ』
バルトハート先生はニヤニヤしながら手紙を懐から出し、手紙をふっていた。
『先生、ニヤニヤしながら話さないでくださいよ』
俺はジト目で先生をみた。
『まぁ、そんなわけで明日の昼にレティが来るから学院と町中を案内頼めるかな?ふ・た・り・で♪。』
こ、この先生は何を言ってるんだ。
それも指を『ふ・た・り・で♪』の部分でゆらすなよ。
『おやおや?浮かない顔だね、刃君。
そんなに、レティの事は気に入らないのかい?年上はやっぱり嫌いなのかな?』
先生は俺の顔を覗き込んでくる。
『気に入るも何も俺にはリジュがいるからそんな風には見てないですよ。
それに年上とか年下とか僕は気にしませんよ』
はぁ、何を言ってんだこの先生は。
『ふむ、マオ様はユウ様から聞いてないのかね?
この世界は別にお嫁さんを娶っていいんだよ?
マオ様達は刃君はモテるからちょうどいいと言ってたんだけどね』
へ?いきなり何を言い出してるんだこの人は?
『ちょ、ちょいまってください。
複数、お嫁さんを娶るなんて聞いてないですよ。
それにじっちゃんたちから、何も聞いてませんよ。
』
『おやおや、教えちゃまずかったかな?
まぁいいか、ちなみに君から見てレティはどう見えるかな?
』
『どう見えるって、綺麗なお姉さんだと思いますよ。
話すと少女みたいに可愛く笑うし、良い人だと思いますよ。』
俺は、焦ってなんか変なことを口走っていた。
『ふふふ、そうかそうか。君の中ではそんなふうに見えているのか。ふふふ』
また、先生はニヤニヤしている
『ちょっと、ニヤニヤしないでくださいよ!』
『いやー、レティの事を好印象で良かったよ。では案内の件はまかせたからね~』
先生は言いたいことを言って、その場から走ってどっかにいってしまった。
いやいや、人の話を聞けよ!
俺はその場に残されてしまった。




