帰還
翌日、刃たちは朝食後に神殿を後にした。
神殿の入り口には、レティさん、キュア、お弟子さん達が見送りしてくれた。
『刃さん、また神殿に遊びに来てくださいね』
『はい、ありがとうございます。
レティさんも良ければ学園に遊びに来てくださいよ。
俺で良ければ案内しますし』
『よろしいのですか!?
ぜひ、お願いします!!』
『はい』
ものすごい勢いで手を握られた
『お姉ちゃん、刃に渡すのあったんじゃないの?』
キュアが、ナイスタイミングで、話を変えてくれた。
『あ、ああ。そうだったわね。
あの刃さん、良ければこれをどうぞ』
レティさんが懐から小さな手帳みたいな物を取り出した。
『これは?』
『これは、私が今まで覚えてきた魔道書の写本です。
刃さんには、魔法の才能があるとお見受けしましたのでこれを使ってみませんか?』
レティさんから写本を受取り中身をパラパラと見てみる。
あれ?頭の中に魔法のイメージが流れ込んでくる。
『レティさん!これすごいよ。
魔法のイメージが次々と流れてくるよ』
『ええええええ!
本当ですか?刃さん!?』
レティさんがめっちゃ驚いてた。
『これを理解するのに私でもすごい時間がかかったんですけど・・・
やっぱり刃さんには才能があるんでしょうね』
俺は写本をポケットにしまい込んだ。
『じゃ、レティさん写本ありがとう。
大切にするよ』
『はい♫』
『それじゃ俺たちそろそろ帰るね。さよならー』
俺はみんなに手を振り学園の道へと歩き出した。
振り向くとレティさん達が手を振ってくれた。




