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異世界で勇者始めました  作者: 猫まる
第3章 水聖の賢者
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お茶会と幻獣

『ねぇ、レティさんさっきの人は何者なんだ?』

『あの方はグリーンと言って貴族の人なのですがキュアに一目惚れしたみたいで求婚を求めてきてるんです。キュアは気持ち悪がってお断りしてるんですが聞いてくれずたびたびここに訪れるしだいで。

キュア本人が好きなら結婚相手も自分で選ばしたいのですがあの方は無理ですね』


レティさんはため息を吐きながらいった。

(うわー、それはひどいな)


『そうなのよ。

キュアたん、キュアたんって呼んで気持ち悪いったらありゃしないわ。

それより、さっきはありがとうガイ♫』

キュアが顔を赤らめお礼をいった。


『なーに、気にするなって。

女の子を助けるのは男の権利だぜ』

ガイはガイで当たり前だと言わんばかりの顔をしている。


『それにしても、貴族ってのはめんどくさいのが多いなぁ』

俺はちょっと前のことを思い出す。


『刃さんは、貴族の方と何かあったんですか?』

興味深そうに、レティさんが聞いてきた。


『実は前に私が貴族の人に絡まれた時に刃君に助けてもらったことあるんです。』

リジュが代わりに答えた。


『あとは若様は同級生の貴族の方と決闘もしましたよね。』

『そうそう、その同級生の貴族の方に刃様が勝ったあとは友達になっちゃいましたよね』

ミルクとミリシャもいってきた。


『刃さんも、いろいろあるんですね』

レティさんは少し感心してるようだった。


『そうだね。あははは』

若干苦笑いをしてしまった。


『それより、今日の目的である、使い魔の話を聞いていい??

俺たちの使い魔たちはやっぱり珍しいの?』

お茶を飲みながら聞いてみた。


『そうですね。白夜ちゃんは今まで見たことない種類の使い魔ですね。

刃さんは白夜ちゃんみたいな子見たことありますか?』

『白い虎ならみたことあるよ。あとは四神っていって白虎、青龍、朱雀、玄武と4つの神様の話にでてきたりするかな。』


俺は元いた世界のことを思い出しながら言った。

レティさんはふむふむといった感じで顎に手をつき考え出す。


『刃さんの話から察すると幻獣の類いに入るかと思いますね。』

『幻獣って?』


ピンと来ないなぁ

『幻獣っていうのは、伝承や物語などに出てくる獣ですね。

異世界の生き物も幻獣としてあつかわれることもありますね』


ふむふむ、なるほどなぁ

『ちなみに、ガイ様とシンクちゃんとトルク君のドラゴンのアクセルちゃんも幻獣だと思いますよ』


ガイも意外そうな顔をした。

『シンクもなのか?』

トルクも同じ反応だ。

『アクセルもですか?』


『ええ、シンクちゃんはティターニアに伝わる獅子の話は知ってるかしら?』

『いや、知らないなぁ』

ガイはお茶を飲み一息つき。


『そのお話では赤い獅子が出てくるの、王者の風格を持つ赤き獅子がね。

詳しい話はまた今度教えるわね』


おずおずと今度はトルクが聞く。

『それじゃ、僕のアクセルは?』

『アクセルちゃんは伝承の方ですね。

しってますか?ドラゴンには属性があってその見分け方を。』

『いえ、知らないです』


ガイも俺も頷く。

『ドラゴンはその目の色が属性を表してます。

青なら水、赤なら火とそれぞれ合う属性があるんです。

アクセルちゃんの目も見てもらえますか?』


『アクセルの目が金色だ。

これってどういうことですか?』


レティさんは立ち上がり本棚から一冊の本を取り出し、あるページを開く。

『伝承によると金色の瞳はエンシェントドラゴンという風に記述されてますね。

エンシェントドラゴンはすべての属性を司るドラゴンの王だそうです』


『トルク良かったな、アクセルってすげードラゴンだな』

『えええええー、僕のアクセルがそんなすごいドラゴンだなんて困るよ。

あまり目立ちたくないのに・・・』


はぁー、ふかい溜息が出まくってるなぁ

ため息は幸運が遠のくって言うぞ。


『まぁまぁ、そこまで落ち込まないでください。

それに使い魔は主に潜在能力に比例して召喚されます。

ということは3人共がすごい能力の持ち主ってことですよ。

今はまだ白夜ちゃんたちは幻獣といっても生まれて間もない赤ちゃんみたいなものです。

主が成長すれば、使い魔も成長していきますので頑張ってください』



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