お茶会2
えーっと、微妙に痛いぞ。
そう、リジュが俺の脇腹をつねってます。
痛!痛い!
『あのリジュさん、痛いんですが・・・』
『痛くしてるんですけど、刃君・・・
それより、裸を見たってどういうことかなぁ〜?
詳しく聞きたいんだけど〜?』
一段とつねりが強くなった。
笑顔が怖い。
『えーっとですね。レティさんを助ける時にしてた格好が
水浴びをしてたみたいで裸だったんだよ』
『へー、刃君はそれをじっくり見てたんですねー』
『まてまて、じっくりは見てない。一瞬だけだ。
そうですよね?レティさん?』
『ええ、一瞬だけ見られてすぐ後ろに向かれて自分の上着を私にかけてくれました』
レティさんは話していくうちにますます顔が真っ赤になっていった。
キュアは面白そうに笑ってる。
『むぅー、今回だけ許してあげます。』
そう言うと、リジュはしぶしぶるしてくれて、つねり地獄から解放してくれた。
はぁ、痛かった。
話を戻そうかと思ったその時、神殿の入り口から男の言い争いが聞こえてきた。
『僕のキュアたんが盗賊に襲われたって聞いたぞ、無事かどうか合わせろ!』
『キュアはあなたのものではありません。お客様とあっていますし、無事ですのでおひきとりを。』
弟子の人に詰め寄ってる。
弟子も反論してるし。
ドアの入り口を見てみる
『キュア、あいつはなにもんなんだ?』
『げっ、あいつまたきたの?
あいつは貴族のグリーンて言うやつなんだけど私に惚れてるみたいなのよねー
迷惑してるのよー』
キュアもなかなか大変だな。
そのグリーンってやつは見た目はオークって言っていいほど豚顏の
肥満体型だな。
俺たちが覗いてるのを見つけるとグリーンは弟子を押しのけてこっちに向かって来た。
『キュアたん、心配したんだよ。盗賊に襲われたって聞いていてもたってもいられなかって急いで来ちゃったよぉ。』
『あんたに心配される必要ないわ、そこの刃に助けてもらったし何も問題ないわよ』
『そんな冷たいこと言わないでおくれよ。僕は未来の旦那になる男だぞ。』
レティさんがキュアとグリーンの間に入る。
『グリーン様、その話はお断りしたはずですが?』
『お姉さん、キュアたんは僕のお嫁さんになることは運命なのですよ。
僕は貴族ですよ。断る理由はないでしょ?』
さも当たり前だと言わんばかりにグリーンはふんぞり返ってる。
めんどくさいやつだな。
話が長くなると困るし、釘を刺しとくか。
ガイと目があった。
俺が相手するっていう顔だな。
ガイは、俺たちのそばに来てグリーンと対面する、
『グリーンって言ったけ?』
『なんだお前は?僕はキュアたんとおしゃべりするのに忙しいんだ邪魔するな』
『俺は王族のガイだ。
悪いがこっちが先約なんでね。
無事が確認できたならお引き取り願えないか?』
ガイは出口を指差す、
なんか、様になってるな
『(ちっ、王族か揉め事はめんどいな。)
く、仕方がない今日の所はひいてやる。
しかしな、お前らがいなくても盗賊の三人ぐらい僕がたおしていたんだからな。また来るよキュアたん』
グリーンは納得いかないという顔で神殿を出て行く。




