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異世界で勇者始めました  作者: 猫まる
第3章 水聖の賢者
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お茶会

『まさかレティさんが水聖の賢者とは思わなかったですよ』


『ええ、私も今日からお見えになるお客様だとは思いませんでしたわ。』


レティさんとキュアちゃんと白夜、そして俺は神殿に向かって歩いていた。

滝から歩いて15分ぐらいに開けた場所が現れた。そこに、ギリシアとかにありそうな神殿があった。


『でけ〜!

レティさんたちはここに住んでるの?』

『そうです。私と妹そして弟子たちもですね。』


ん?弟子?


『弟子ですか?もしかして水聖の賢者は襲名するものなんですか?』


『はい、そうです。引退するときに水聖の賢者を次の世代に託すんですよ。

さぁ、着きましたし入りましょうか』


なるほどねー。

俺たちはレティさんの後を追い客間のようなところに連れて行かれた。

そこにはリジュたちがいた。


『あっ、刃君。怪我は無かったですか?

いきなり走り出したからビックリしましたよ』

俺の元にリジュが走ってきた。


『ごめんリジュ、怪我はないよ。

急いで正解だったよ、盗賊に女性が襲われかけてたからあぶなかった。』

俺はリジュの頭を撫でながら説明する。


『皆様、お待たせしまして申しわけありません。

危ないところを妹共々そちらの刃さんに助けていただきました。

ありがとうございます。

私、水聖の賢者のレティ・アクアと申します。

こちらは妹のキュアです。

キュア、あなたもお礼を言いなさい。』


レティさんに即され、キュアもお礼をいった

『うん、刃。

私とお姉ちゃんを助けてくれてありがとうね。』

『いいって気にすんな』

俺は2人ににっと笑って見せた。

キュアは同じく笑顔でレティさんは顔がボーとしてて赤かった。


『立ち話もなんですからお座りください。皆さんにお茶をお願いね

『はい、かしこまりました』


そばに居てた弟子の人にお茶を出すように頼んだ。

しばらくすると暖かいお茶とお茶菓子を運んできてくれた。

うーん、いい香りがする。お茶菓子も、美味しそうだ。


お茶一口飲むと、キュアが話しかけてきた。

『ねぇ、刃。うちのお姉ちゃんどう?』

『ん?レティさんか?綺麗な人だと思うけどどうしたんだ?』

『聞いてよ〜、お姉ちゃんお見合いが29連敗中なんだよー。ねぇ、刃。

お姉ちゃんをもらってくれない?』

『ちょっとキュア!いきなり何を話してるの!』


レティさんが顔を真っ赤にしながら怒ってた。

29連敗はすごいな。


『だってお姉ちゃん、次お見合い失敗したら30の大台だよ。いいの?』

『う、それはそうだけどこんなとこでする話じゃないでしょ!

それに私はもう26でおばさんだし、刃さんにはふさわしくないわよ。』


うーん、これは止めないとまずいか?

『ちょっとレティさん、落ち着いてくださいよ。

レティさんをおばさんとは思わないですよ。

俺のいた世界は26歳は年上のお姉さんって感じで人気あったし、30歳超えてから結婚はよくありますよ。

それに、美人ですし、大丈夫ですよ。』


さっきより顔が真っ赤になってるレティさん

『刃さん・・・』


『でも、俺には婚約者そこの、リジュがいてるので裏切れないのでごめんなさい』


キュアが身を乗り出して言ってきた。

『もしかして刃の世界はお嫁さんは1人だけしか無理なの!?』

『え?当たり前だろ?その言い方だとこの世界は違うのか?』

『違うよ、この世界は何人お嫁さんを作ってもいいんだよ。』


えーと、そんなこと初耳だぞ。

『そうなの?』


みんな一様に頷いて同意した。


リジュが話しかけてきた。

『私は刃君も相手の人が本当に愛してるなら増えてもいいと思うよ。

私の好きな人のことを好きでいてくれる人が増えるのはうれしいし。

でも、本当に愛してないと嫌かな。

あと、私の事もちゃんと愛し続けてほしいかな』


リジュが本心なんだろう、顔を紅く染め話してくれた。

『お嫁さんを増やすかどうかは置いといて、リジュを愛し続けるのは当たり前だろ』


リジュを強く抱きしめた。

『刃君♫』


『という事は、まだ脈ありだねお姉ちゃん。

やっぱり裸見られたんだし。刃のお嫁さんを狙っちゃおう!』

『ちょっとキュア!』


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