初対面
『キャーーー!!』
間違いなく、叫び声が聞こえた。
やっぱりこっちか、最高速度で木々の間をかけている。
横を見ると白夜もちゃんと俺についてこれてる。
そうこうしてると森の出口みたいで光が射してる。
森から出た瞬間、滝の方に女性が2人いてる。女性の前にいかにも盗賊ぽい男が2人いてる手には刃物らしきものも持ってるみたいだ。
少し離れたところにも男が1人いてるな。
まず女性の近くの方の男を倒すことに決めた。
『白夜!お前は左の奴を倒せ!』
(わかった!)
白夜は左のチビの男に体当たりをかまし、ぶっ飛ばした。
『ぎゃぁー』
チビの男は森の木に当たり、気絶したみたいだ。
俺は、右のでかい大男を倒すことにした。
『そこまでだぁー!!』
速度を保ちながら、大男の懐に飛び込み《虎砲》を放つ
『うぉらぁー!!』
大男の腹に虎砲がめり込む、次の瞬間には大男はチビ男みたいにぶっ飛んでいった。
『ぐぇー!』
おー、良く跳ねるなぁ
水切りの石のように跳ねて木に当たって止まった。
『おい!そこのお前、気絶した二人連れてどっかに行きな!
二度と俺の前に現れんなよ。
もしも、同じようなことしたら全員ぶっ飛ばす!』
どうやらリーダーらしき男はビビったみたいで声出さずに首だけ動かして返事して二人を連れて森に逃げていった。
おし、終わった。
そういや、女の人がいたよな。
俺は振り返りながら女の人に話しかけた
『ふぅ、もう大丈夫だよ』
『あ、ありがとうございます。いきなり男達が現れて刃物で脅してきたんです。
手元に杖を置いてなかったもので魔法も使えないとこだったので助かりました。』
お礼を言われてから気づいて速攻首を元に戻した。
『うわ! すいません』
そう女性の格好に問題があった。
どうやら水浴びをしていたのだろう。薄い布地を纏っていただけで水のせいでその布地が透き通ってしまっていた。
女性のプロポーションはそれはもうモデルさん並みにでるとこは出てて引っ込めるとこは引っ込んでた。すげー綺麗だった。
その女性も気づいたのだろう、みるみる顔が真っ赤になってその場にしゃがんだ。
『きゃぁ!』
俺はすぐに上着を脱ぎその女性に、上着を手渡した。
『と、とりあえず。 この上着を羽織ってくれない?
向こう向いとくから』
女性は上着を受け取り羽織ってくれた。
『す、すいません。お見苦しいものを見せて、あのもうこちらを向いてもかまいませんよ』
『お見苦しいだなんてそんな、すっごく綺麗でしたよ』
はっ!
なにいってんだ俺!
『すいません、俺なんてことを言ってんだ。失礼しました』
女性に頭を下げた。
『そんな、頭を上げてください。じゃないとお礼が言えないじゃないですか。』
俺は苦笑いしながら頬をぽりぽりとかいて頭を上げた。
『はい、あの今更なんですが怪我はなかったですか?』
女性は俺の顔を見つめ少し赤らんで、お礼を言ってくれた。
『ええ、あなたのおかげで妹共々怪我なく済みました。ありがとうございます。』
『いえいえ、怪我がなくてよかったですよ。』
女性の後ろから女の子が喋ってきた。
『お姉ちゃん、とりあえずこんなところでなんだからお礼をするにしても場所を移さない?』
女性は納得って感じでポンっと両手を合わせた。
『ええ、そうね。そうしましょう。
あなたもそれでいいかしらええと、名前まだ聞いてませんでしたわね。
私は、レティ・アクアといいます。そしてこの子は妹のキュアといいます。』
レティさんとキュアちゃんか、
『俺は、刃。 草薙 刃です』
『刃さんですね、それじゃここではあれなんで私どものうちによってもらえないですか?』
『いえ、お礼をなんていいですよ。それにこのあと用事があってそこにいかなくちゃいけなくて』
『でもうちは、すぐそこなんでお礼をさせてください。』
レティさんがうるうるしながら懇願してくる。
まずい、めっちゃかわいい。
『それに近くなら後ほどお送りしますし♪』
『私どものうちは、あの建物です。』
『えと俺の用事はあの建物にいる人に会いに行くことなんです。』
レティさんと同時に建物を指差してしまった・・・
『『え!?ええええええええええ!?』』




