使い魔召喚
クルトンとの対決から数日が過ぎ、まじめに授業を受けていたある日、先生から今日の行事の説明がはじまった。
『え~、それでは今日は前から予定していた使い魔召喚の実践をします。みなさんは闘技場に集まってくださいね~~~』
『使い魔かぁ、ファンタジーだよなぁ』
俺はガイに話しかけるとガイは寝てた。
『っておきろガイ!またばっちゃんに叱られるぞ』
『はっ! ユウ様ごめんなさい』
ガイはいきなり立ち上がり謝りだした、この間のOHANASHIからのダメージが抜けていないみたいだ。
まぁ、それぐらいじゃないとガイはサボるからなぁ。
『ガイ、とりあえず座れ先生がびっくりしてるぞ』
クルトンから注意を受けたガイ。
あれが、この間喧嘩をうったクルトンとは思えない言動だな。
いや、きっと根は真面目だったんだなきっと。
『あ、ああすまん。寝ぼけてたみたいだ』
ガイは静かに椅子にすわった。
『いいですかぁ、みなさんこれは大事なことですからちゃんと聞いてくださいね。特にガイ君』
先生は笑顔だが青筋がたっている。
とりあえず、闘技場に移動した。
『これからする儀式はみなさんのこれからのパートナーとなる使い魔を召喚します。召喚する際はみなさんの魔力や輝力で召喚をおこないます。注いだ分だけ使い魔は強力なものが召喚されるというわけではありませんので覚えておいてくださいねぇ、使い魔はその人の資質で決まります。』
整列した俺達に先生は召喚の説明をはじめた。
『いいですかぁ、召喚者に力不足により召喚で中には使い魔になろうとしない危険なものもいます。そのときは先生が召喚の儀式を止めますので安心してください。』
あれ、そんな危険なものなの?
『というわけで、さっそく召喚をおこなっていきましょう』
『じゃぁ、さっき寝ていたガイ君が最初で行いましょうかぁ』
やっぱり、さっきのこと先生きにしていたな。
『はぁ、わかりましたよ。やればいいんですね』
ガイは目の前にある魔法陣の中心にいき準備する。
『いつでもいいですよぉ』
『それでは魔力か輝力を込めてください』
ガイは魔力を込め始めた。
それにともない魔法陣も班ないし、光輝き始めた。
『では、召喚詠唱をしてください』
『ロイ・イリーガル・ガイの名において命ずる我が魂と血に従う者よ我が前に現れいでよ!』
ガイの魔力が極限まで高まると辺り一面を魔法陣の光がおおいつくした。
光がおさまると、魔法陣の中に外とは違うものの気配が感じる。
そこにいたのは真紅の獅子だった。
その獅子の佇まいは王者の風格さえ感じさせられる。
『こいつが、俺の使い魔か』
ガイは獅子に近づき、契約を執行しようとする。
『さぁ、お前の名前を教えてくれ』
ガイは獅子に話しかけた。
使い魔契約には名前を知り、そして契約をほどこすと先生にさっき聞いた。
(我の名はシンク)
『シンクか良い名だな、俺と契約をかわしてくれるか?』
(一つ聞きたい、ヌシは何をこれから何を目指す?)
『決まってる、この大陸に住む民を守りぬく世界一の魔王だ!』
(面白い!世界一か。 その言葉に二言はないのだな?)
『当たり前だ!我が魂に誓って』
(いいだろう、我と契約を結ぼうではないか)
シンクとガイに一つの魔法陣が浮かび上がる。光輝き収まる頃にはガイの腕にタトゥーのようなもの〈契約紋〉が刻まれていた。
『これからよろしくなシンク』
(主よ、よろしく頼む)
それから次々とクラスの皆は使い魔の召喚を済ませていった。クルトンは召喚術師だから、使い魔の契約はいらないそうだ。
そして、最後に俺の番が回ってきた。




