決闘後のOHANASHI
『これは、いったいなんの騒ぎなの!?』
人混みを掻き分けて、ばっちゃんが現れた。
『ユウ様、実はあちらで気絶されているクルトンさんにちょっかいを出されまして、言い合いになり決闘することになったんです』
リジュがばっちゃんに近づきことの経緯を説明してくれた。
『なるほど、話は分かったわ・・・・』
ばっちゃんの雰囲気が変わった。
『あなた達が、授業を邪魔して決闘してたってことよね?』
笑顔だが目が笑ってない。
そして、気のせいだろうか?ばっちゃんの背後に般若が見える。
・・・・やばいめっちゃ怒ってる。
『いや、邪魔するつもりはなかったんだけど成り行き上、決闘しないといけない流れになって・・・』
『刃、誰が言い訳していいと言いました?』
うっ。
弁解しようとしたらものすごい睨まれた。
『この時間は授業を受ける時間で決闘する時間ではないわよね?そうでしょ?アン先生?』
ばっちゃんが、担任の先生に聞く。
というか、先生の名前はアンって名前なのかそういえば先生の名前まだ聞いてなかったな。
『はい、そのとおりです。 でも私では二人を止めれないため決闘する方向になったんです』
先生が涙目になりながら自分では止められなかったことを説明してきた。
『だそうよ、刃?これでも授業を邪魔してないって言える?』
『言えないです。』
俺は冷や汗をかきながら答えた
『さて、とりあえず今からそこに気絶をしてる子も含めてOHANASHIをしなくちゃね』
さっきより、ばっちゃんの般若は険しくなってきてる気がする。
そこから地獄というなのOHANASHIが始まった。
気絶していたクルトンは水をぶっかけられ起こされ、その場にいた全員(じっちゃんも含めて)が正座させられなんで、刃たちを止めなかったのか?一時間延々と説教し、その後主犯格の俺・クルトン・ガイ(喧嘩を煽った責任)は個別での説教が1時間追加され、じっちゃんは途中で説教から逃げ出そうとしてばっちゃんに捕まり、更に2時間説教されていた。
説教が終わったガイは青白い顔をしながらガクガク震え小声でごめんなさいを連呼していた。俺も、ひさびさのばっちゃんのマジギレでかなり疲れた。
そして、クルトンはクルトンがとった行動は貴族としてどうなのか?それ以前に男としてどうなのか?それはもう、俺が引くぐらいばっちゃんは説教しまくったのだ。
しかし予想外の反応をしていた。説教には間違いないのだが、その顔は途中までは憤っていたが、ばっちゃんの貴族論を聞くに連れて、自分がとった行動を恥に感じ涙を流し、懺悔をその場でした。
懺悔だけでは満足せず、自慢だったであろう髪をいきなり剃りだした。
剃り終わる頃にはばっちゃんのことを師匠とか言い出すし。洗脳に近いよなこれ?
その後、売り言葉に買い言葉で喧嘩をしたことをお互い謝って仲直りをし、その日はすぎていくのだった・・・・




