学校登校
今日から、王立イリーフィント学院に通うことになった。
「じゃ、刃君頑張ってね」
「刃殿、剣もいいが魔法も腕を磨いてくださいね。戦いに幅が広がりますからな」
今朝はシルフィーやレオンさんそしてお城の人たちが見送りをしてくれた。
「ありがとう、シルフィー・レオンさん お城の皆もありがとう!行ってくるよ」
皆に挨拶して、馬車に乗り込んだ。
今日は登校初日ということで、遅刻するわけにはいかないので、馬車になったらしい。
「そういえば、ガイ ガリウスさんは城に残るんだな」
「ああ、ガリウスには騎士団の仕事もあるしな離れるわけにはいかんのさ」
そういえば、騎士団の人たちが訓練してるときにはガリウスさんがずっといてたな。
「ミリシャはいいの?」
「ミリシャは俺の護衛と身の回りの世話をしてもらってるから一緒に学院に行くんだ」
「そうなんですよぉ、いつも私がガイ様のお世話を仰せつかってるのです えっへん♪」
ミリシャはガイの隣りに座って腕を組んでいた。
「なるほどなぁ、だから今回はリジュとミルクも一緒なのか」
俺の両隣のリジュとミルクをみた。
「がんばりましょう、ミルク」
「はいです、リジュさんがんばります!」
二人共やる気まんまんだな。
そうこうしているうちに、馬車がとまった。どうやら、学院に到着したらしい。
「さて、学院長に挨拶に行くか 刃、はぐれないようについてこいよ」
ガイが先に馬車から降りた。
「おう、案内頼むぜ」
俺は、リジュ達を連れて学院に入っていった。
「さっきから、いろんなやつをみるよなぁ」
聞いてはいたが、いろんな種族がいるなぁ。
「そりゃ、そうだろ 各大陸の王族や貴族が通う学校だぞ」
ガイは足を止めず進んでいく。
建物に入り、ひときわ大きな扉の前に立ち止まった。
「バルトハート学院長、失礼します」
ガイが、扉の前で挨拶した。
「うむ、入り給え」
扉を開けてはいると目の前にはたくさんの本に囲まれていて真ん中には大きな机とリクライニング椅子があった。
椅子にはネコ耳が頭にある少女がすわっていた。
中に入ると、少女が椅子から立ち上がり俺たちを眺め出した。
「ふむ、君たちが刃君とリジュくんミルク君だね」
「えーと、君誰?」
俺はキョトンとして、少女に聞いてしまった
「ば、ばか刃 この人は学院長のバルトハート先生だ」
ガイが慌てて俺に言ってきた。
「い!?そうなのか!すいませんでした」
素直に謝り倒した。
「ふふふ、言われ慣れてるからいいさぁ」
どうにか先生は許してくれた。
「さて、話を戻そうか 刃君たちには、ガイ君と同じクラスに入ってもらうよ」
「ガイと同じクラスですか?リジュ達もですか?」
「その通りだよ、彼女たちにも同じ授業を受けて貰う予定だ」
「いやいや、二人共戦闘訓練とか無理だろ」
「できます。リジュさんは魔法が上手だし、私もガリウスさんに武術を習ってるから大丈夫です」
「そうです、刃君 防御魔法はまだ苦手ですが攻撃魔法と回復魔法は覚えてますし、子供の頃から弓は得意です。」
無理だと思って二人を見たら、二人共自信満々に二人は答えた。
「え、そうなんか?」
今まで聞いてなかったからびっくりした。
「そういうわけで、何も問題はなさそうだね クラスはそれでいいとして部屋をどうするかだが、ガイ君は今は同室は誰かいたかね?」
「トルクがいてるのであと一人はいけますよ」
「ふむ、トルク君か ミリシャ君は今は同室はいてなかったはずだね?」
バルトハート先生はミリシャに聞いた。
「はい、なのでリジュとミルクは私の部屋で構いません」
「では刃君はガイ君の部屋で生活するように、あと同室の子とは仲良くね」
「わかりました」
俺は同意した。
それにしても同室のトルクってのはどんなやつなんだろう?
いいやつだったらいいなぁ、
「まぁ、三人共頑張ってくれたまえ そろそろ授業も始まるだろうしね」
「「「はい!」」」
俺達は元気に返事した。
「それでは、あとはまかしたよガイ君」
そういって、バルトハート先生は椅子に座り直して、仕事にもどった。
俺達はガイにつれられ、ガイがいるクラスの前にやってきた。
教室からはどうやらホームルームみたいなことをしている最中のような声が聞こえてきた。
最初が肝心ッて聞いたことがあるので俺はビシッと決めることにした。




