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異世界で勇者始めました  作者: 猫まる
第2章 伝説の始まり
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男衆×風呂×告白

※《刃視点》

話が戻ること数時間前、俺達は城に帰ってから晩飯を食べた。


「おし、飯も食ったし男たち全員で風呂にいくぞ」

じっちゃんとも一緒に風呂に入るのは久しぶりだ。

しかしどうも、帰ってきてからじっちゃんの様子がおかしい。食事の時にもこっちをみてにやにやしてる。昼間のことがバレたのだろうか。


「じっちゃん、さっきからこっちを見てニヤついてるけどなんかよう?」

「おう、風呂で話をするから先に行ってろ」

やばい、やっぱり暴れたことバレてる。

まずったなぁ。


「わかった、じゃぁガイ先に行こうぜ」

「ガリウスはどうする?一緒にいくか?」

「そうですな、たまにはガイ様と一緒に入るのもいいですな」

ガリウスさんも一緒に行くことになった。


「おっとそうだ、エド!適当に酒を一本用意してくれるか?あとコップも」

じっちゃんは、風呂にまで酒を持っていくつもりだ。

 

 「かしこまりました それでは後ほどお持ちします」

 エドさんも律儀に、用意するみたいだし。


 俺達は風呂場にいどうした。

 「さて、まずは体を洗うか」

 体を洗おうとした時、エドさんがお酒を持って入ってきた。ってエドさん体がマッチョだな


 「マオ様、おっしゃっていたお酒でございます あと、刃様背中は私が流させていただきます」

 「えーと、別に自分で洗えますよ?」

 苦笑いでエドさんにいったが、きいてくれそうになかった。


 「いえいえ、執事ですから、主の背中を流すのは当然でございます。」

 「う、わかりました」

俺は諦めた。


 全員が体を流し終わると全員が風呂に使った。じっちゃんとガリウスさんとエドさんはお酒を酌み交わしながら風呂を楽しんでいた。俺は、ガイとたわいない事を話してたがじっちゃんが話しかけてきた。


 「時に刃よ、お前昼間に街で暴れたらしいな?」

 やっぱり、きたかこの話

 

 「えーと、じっちゃんそれには深い話があったんだよ」

 俺は、昼間にあったことを説明した。

 「というわけなんだよ」

 「ふむ、そうか 刃、お前自分のやったことに後悔はあるか?」

 じっちゃんが、酒を煽り俺に聞いてきた。


 「後悔はない! 俺の仁義に基づいて動いたんだ後悔なんてしない!」

 俺は、じっちゃんをまっすぐ見据えて答えた。


 「ふ、いい顔するようになったじゃないか」

 その時、じっちゃんは嬉しそうな顔をした。

 

 「それにしても、なんで昼間のことじっちゃんが知ってんの?」

 「ん?そりゃ決闘みたいなことをたまたま見てたからな」

 見られてたのならしょうがないか

 

 「それにしても、お前がキレた理由はリジュちゃんが蔑まれたっていってたな?お前リジュちゃんが好きなのか?」

 おいこのジジイは何をいってんだ。

 

 「じっちゃん、いきなり何をいってんだ?」俺は顔が赤くなるのが自分でも分かった


 「恥ずかしがることはないだろ、お前をみてればバレバレだ」

 バレてたのか。じっちゃんは続けて話していく。

「刃、これから話すことをしっかり覚えとけ昔はハーフエルフは嫌われる存在として扱われていた エドからも聞いたがそれは今もあまり変わらないらしい」

じっちゃんから、ハーフエルフの説明をうけた。ハーフエルフは人間とエルフの間からのみ生まれるらしいハーフエルフとして生まれたら半端者ということで人間でもなくエルフとしても扱ってはくれないとのこと。へたすれば異端者扱いされることもあるらしい。


「というわけだ、それでもお前はリジュちゃんが好きか?」

「じっちゃん、言いたいのはそれだけか?バレてるなら構わないけど俺はリジュに一目惚れした いくらじっちゃんでも惚れた女を蔑むならじっちゃんでも容赦しないぞ!」

俺はその場で立ち上がり、じっちゃんを睨みつける。

「ばかもん!そんなつもりはないわい お前の覚悟が聞きたいだけだ」

う、どうやら早とちりしてしまったみたいだ。

「ご、ごめん」

素直に謝った。

「とりあえず座れ!」

じっちゃんの言う通りにまた湯につかった。


「ふぅ、なぁ刃よ 俺が言いたかったのは惚れたなら何が何でも守ってやれといいたかっただけだ ほれ」

じっちゃんは酒が入ったコップを渡してきた。

「じっちゃん、俺酒はまだのめないぞ」

「一口だけでいい ここでお前の仁義に刻め!」

じっちゃんは真剣だった。

「わかった、俺は自分の仁義に誓う!惚れた女を守りぬく。」

酒は一口だけだからそこまできつくなかった、じっちゃんはその光景を嬉しそうにながめていた。

それからは、俺以外の男たちがリジュのどこに惚れたのか聴きまくってきた。皆は俺とリジュがうまく行くように応援するとか言うしまつ、さすがにそれは自分で行動するから控えてくれるようにいった。


それから、俺達は若干のぼせるまで風呂に使ってた。


「そろそろ、あがるか」

さすがにお酒も入ってるからじっちゃんものぼせたな。


俺達は上がって飲み物がほしくてキッチンに向かった。そこにはばっちゃんとリジュがお茶をしていた。

何か雰囲気がおかしいがリジュに飲み物をたのんだ。

「リジュ、何か飲むもの頂戴」

「ユウ、こっちにも何かくれ」

じっちゃんもばっちゃんに飲み物をたのんだ


「はいはい、二人共ちょっとまって頂戴すぐ用意するわ リジュちゃん、手伝ってくれる?」

「はい、ユウ様♪」

二人が、手早く用意してくれた。


「おまたせしました どうぞ♪」

リジュが入れたくれたお茶はおいしそうだ。


「刃、話があるわそこに座りなさい」

ん?ばっちゃんがなんか怖いぞ。


「あなた、リジュちゃんの事好きでしょ?

私は、リジュちゃんを刃の婚約者に決めたからそのつもりでね」

 え? 婚約者?いきなり、なにをいってるんだ?たしかにリジュに惚れてるけど旧すぎないか?


「え、ばっちゃん?な、何を言ってんの?婚約者!?」

 リジュも、おどろいてるんだけど!?


 「ユウ、それは本気か?」

 じっちゃんが聞き直した。

 「当たり前よ、私が決めたわ!」

 じっちゃんとばっちゃんはしてやったりって顔してる。

 

 「さぁ、刃! 貴方はリジュちゃんの事どうなの?嫌なら断ってもいいわよ。」

 ばっちゃんが詰め寄ってきた。


 「い、嫌じゃないし、むしろ好きだけど、俺13才だぞ。結婚なんて20歳じゃないからまだまだ先でできないぞ!ばっちゃん」

顔を真っ赤にしていってしまった。


「問題ないわ、この世界は14才で成人だから一年後結婚すればいいわ 男ならしっかり答えなさい!」

ばっちゃんは本気だ!ちゃんと答えないといけない目だ


「あーーー、もう!わかったよ!」

ここまでされたなら言うしかないよな。


「リジュ、俺は13才で年下だけど初めて会った時に一目惚れした こんな俺だけど結婚してくれ!!」

とうとういってしまった。まだ付き合ってもないのにいってしまった。でも後悔しない俺の気持ちはちゃんと伝えたかったから。

「さぁ、リジュちゃん貴方も答えてあげなさい」

気づいたらリジュは泣いていた、泣きながらでもちゃんと自分の気持ちをこっちに伝えてくれようとしてるのが感じた。。


「刃君、私はハーフエルフでメイドで刃君の事を好きになるのも許されない存在です でも貴方のことが諦めきれません好きです大好きです!一目惚れでした、私で良ければお願いします」

俺はしっかりとリジュのことをみた。

 うれしかった、その時にはもう体がうごいてしまった。リジュを抱きしめながらいった。

「これから宜しくリジュ」


この日、俺に婚約者ができた。



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