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異世界で勇者始めました  作者: 猫まる
第2章 伝説の始まり
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惚れた?×婚約者?×一目惚れ?


※《リジュー視点》

ゴードンさんとのお話は終わりお城に帰ることにしました。


刃君が怪我がなくてよかったです。


城に戻り、晩御飯を皆様済ませられると、刃くんとマオ様とガイ様男性陣はお風呂に向かわれました。今日はエドさんが皆様の背中を流してくれるそうなので私は晩御飯の後片付けを始めました。するとユウ様がお手伝いしてくれるとおっしゃってくれました。


「さぁ、リジュちゃんとっとと片付けちゃいましょ」

「ユウ様、これぐらい私達がしますので、お休みになられてください」

「いいのよ 無効の世界では毎日してたことだし、今更しないのは落ち着かないのよ」


ユウ様たちは私達メイドや下々の者にすごくやさしい。王族の方や貴族のかたはシルフィー様やレオン様たち以外ではめずらしいです。


「では、よろしくお願いします」

それからは、ユウ様と一緒に後片付けをしユウ様の手際の良さがすごくて、大量にあった、洗い物もすぐおわってしまいました。

 

 「ふぅ、これでおしましね リジュちゃんお疲れ様」

「はい、お疲れ様でした ユウ様、よければお茶を入れましょうか?」

手伝っていただいたので、それぐらいはしないと。


「いいわね、それじゃお願いできるかしら?」

「はい、直ぐにご用意しますね。」

えーと、お茶はアギーレ産がユウ様のお好みでしたので、お茶菓子はククルの焼き菓子が合いましたね。たしか買い置きがあったはず、うーんと、あっありました。


「お待たせしました お茶菓子はククルの焼き菓子です どうぞ 」

ユウ様にお茶とお茶菓子をお出しした。


「リジュちゃんも、よければ一緒に御茶しない?」

にこやかに、ユウ様は誘ってくれた。


「よろしいのですか? それでは、お言葉に甘えて失礼します。」

自分の分のお茶を用意して向かいの席にすわる。

「そういえば、リジュちゃん 昼間に刃が一悶着あったらしいはね」

ゴードンさんたちのことですよね、やっぱり。

「はい、実はまんぷく亭という所でお昼をとっていたら、酔っぱらいがきて私がハーフエルフなのがバレて、絡まれて私が罵られたことに刃君が怒ってくれて、喧嘩になったんです その後は無事に怪我もなく刃君が勝ちました」

私は、昼間あったことをユウ様に話をした。


「そう、そんなことがあったのね 刃もいつの間にか男になったのね、好きな女の子を守るために戦うだなんて」

ユウ様は刃君の行動を褒めていた。


「そんな、刃君が私の事好きだなんてありえませんよ 私はハーフエルフだし、ただのメイドには刃君に吊り合わないですよ」

私は、自分の種族やメイドとしての地位では刃君にはふさわしくないことはわかってたけど自分の口から言うと悲しくて泣けてきた。


「そんなことはないわよ」

 「え?」

私が涙を見せると、ユウ様はご自身のハンカチで私の涙をそっと拭いてくれた。


「私は、リジュちゃんなら構わないと思っているわよ」

「で、でもハーフエルフですよ」

「関係ないわ、好きなんでしょ?刃のこと」

ユウ様が私のことを真っ直ぐみて聞いてきた。


「はい、好きです 初めて会って助けていただいた時に一目惚れしました」

私はきっと顔が真っ赤になっている、でもユウ様には聞いてほしいとおもってしまった。

「いいんでしょうか?私みたいなのが刃君、のことを好きになっても?」

「いいのよ、みてればわかるけど刃も貴方のことが好きだから、それに昼間の時に好きな女の子の事を貶まれて怒ったっていってたんでしょ?あの子は思ったことをすぐ言っちゃう子だし間違いないわ」

うれしかった、本人に好きと言われたことじゃないけど。ユウ様から見て私のことが好きだって言ってくれたのが、今までで一番うれしかった。


「っうわ~~ん、ユウ様―――!私、刃君のことが好きです 諦めようと思っても刃君の事が好きで好きで諦めることができないです。」

泣いてしまった。涙がとまらない

ユウ様が、やさしく抱きしめてくれた

「リジュちゃん、私は貴方のことを応援するわ まかしてちょうだい」

「ありがとうございます、ユウ様」

泣き止むと、ユウ様は離れて応援してくることを言ってくれた。


そのとき、刃君達がお風呂から上がってきたみたいで私達のところにきた。


「リジュ、何か飲むもの頂戴」

「ユウ、こっちにも何かくれ」

やっぱり、マオ様の孫だ。よく似てる


「はいはい、二人共ちょっとまって頂戴すぐ用意するわ リジュちゃん、手伝ってくれる?」

「はい、ユウ様♪」

二人で、手早く用意していく。


「おまたせしました どうぞ♪」

お二人に、お茶をお出しした。


「刃、話があるわそこに座りなさい」

あれ?えっ?ユウ様何を話すの?


「あなた、リジュちゃんの事好きでしょ?

私は、リジュちゃんを刃の婚約者に決めたからそのつもりでね」

 え?え?えーーーーーーーーーーーー!?

 婚約者?誰が?私が?えーーーーーー!?


「え、ばっちゃん?な、何を言ってんの?婚約者!?」

 刃君も戸惑っている、ってユウ様何をいってるんですかーーー!!


 「ユウ、それは本気か?」

 マオ様が聞き直した。

 「当たり前よ、私が決めたわ!」

 次の瞬間、マオ様は悪い笑顔をしてた。

 

 「さぁ、刃! 貴方はリジュちゃんの事どうなの?嫌なら断ってもいいわよ。」

 ユウ様は、刃君に詰め寄った。


 「い、嫌じゃないし、むしろ好きだけど、俺13才だぞ。結婚なんて20歳じゃないからまだまだ先でできないぞ!ばっちゃん」

顔を真っ赤にして刃君が好きって言ってくれたうれしい。


「問題ないわ、この世界は14才で成人だから一年後結婚すればいいわ 男ならしっかり答えなさい!」

刃君とユウ様は真剣な顔つきになっていった。


「あーーー、もう!わかったよ!」

刃君が叫んで、こっちに顔を向けた。


「リジュ、俺は13才で年下だけど初めて会った時に一目惚れした こんな俺だけど結婚してくれ!!」

い、いま、刃君はなっていったの?結婚?

夢じゃない?あまりの衝撃でユウ様を見た。

「さぁ、リジュちゃん貴方も答えてあげなさい」

私はいつの間にか、また泣いてしまっていた。それでもちゃんとこの思いを伝えなきゃいけない。刃君に向かった勇気を振り絞った。


「刃君、私はハーフエルフでメイドで刃君の事を好きになるのも許されない存在です でも貴方のことが諦めきれません好きです大好きです!一目惚れでした、私で良ければお願いします」

刃君はしっかりと私を見つめてきいてくれた。

そして、抱きしめて言ってくれた。


「これから宜しくリジュ」


この日、私に婚約者ができた。


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