お風呂と裸の付き合い
あらかた料理を食べたら、エドさんがお風呂の用意までしてくれたらしいのでお酒をのんでなかったガイと俺は風呂に行くことになった。一緒に入るのをガイは嫌がってたが、友達になたんだからいいじゃんかと俺が無理やりなっとくさせた。
「たく、刃は無理やり過ぎるぞ」
ガイはまだ、ぶつぶつ言ってる。
「いいじゃんか、これも裸の付き合いだって。じっちゃんも友達とはよく風呂に入ってたぞ。」
エドさんに案内されながら、そう答えた。
「足元が、滑るのでご注意ください。」
どうやらついたらしい。
「ありがとう、エドさん。」
「いえいえ、それではごゆっくり」
俺達はエドさんにお礼を良い風呂に入った。
エドさんは、じっちゃん達のとこに戻ったのだろう。
中に入ると大きな露天風呂みたいな風呂があった。
お湯はトラの置物の口からじゃばじゃばでてた。
「うわー、すっげーひろい。それに、虎だーおもしれーーー!!」
走ったら、すべりそうになった。
いかんいかん、落ち着け俺。
エドさんに言われたばかりだ(汗)
「刃、はしゃぐとすべるぞ」
「あははは、ごめん。テンションあがっちゃったもんで(笑)」
腰にタオルを巻いたガイが、注意してきた。
俺は、男なら隠さずフルチン派だ
「ガイー、なんでタオルで隠すんだよぉ。べつにタオルいらないだろー。」
「なにをいってる、恥ずかしいだろ。刃もつけろよ。」
ガイは頑なにタオルをとろうとしなかった。
湯船に向かいながらそんな話をしてると、後ろから女の子の声が聞こえてきた。
「刃様、ガイ様お背中お流ししますー。」
リジュー・ミルク・ミリシャが大きめなタオルを体に巻いて、風呂場に入ってきた。
俺は反射的に振り向いた時に気づいた。
俺だけ、フルチン。
相手は女の子。
「う、うわーーーー!!」
リジュたちは、顔を真っ赤にし、俺はすごいスピードで湯船につかった。
「はぅーー///」
「はにやー///」
「ガイ様といい勝負ですね」
ミリシャだけ、反応がちがったが、そんなことはどうでもいい。
「な、な、なんでリジュたちがここにいるんだよ。」
慌てふためく俺。
「だから、タオルをまけっていったんだよ。恥ずかしいから。いつもミリシャが背中をながすから。」
「いやいや、ミリシャが背中流してくれるとかさっき言ってなかったぞ。」
さっき、フルチン派とか言ってた俺、馬鹿ですね。
「あうー、見られたー。///
ガイ、とりあえずタオル取ってくれー。このままじゃでれねー。」
顔を真赤にしながら、ガイにたのんだ。
「ほらよ」
しぶしぶ、ガイはタオルを取って、俺の方にタオルを放り投げてくれた。
「サンキュ。
さて、じゃ、あがるか」
冷静を装い風呂から出ようとする俺。
「まてまて、直ぐ出るんじゃねー」
ガイが俺を捕まえる
「いや、だって女の子と風呂は入れないだろ」
また、慌てまくる俺。
「刃様、私達が背中流すのはダメですか?」
リジュたち3人が目をうるうるしながら聞いてくる。
う、その目は反則だ。
「だ、だめじゃないです。」
リジュとミルクは俺の背中、ミリシャはガイの背中を流してくれた。
「若様の体、筋肉がすごいですね。リジュさんも触ってみてくださいよぉ」
ミルクが、体をペタペタ触ってリジュにも触るように薦めてくる
「え、え、だめですよ。刃様に失礼ですよ。
でも、触りたい・・・・失礼します///」
リジュまで触りだした。
「すごいです」
顔を赤くしながら触り続ける。
ガイの方を見るともう背中流し終わって一緒に湯船に浸かってた。
「も、もういいだろ、風呂に浸かろう」
俺も、さすが恥ずかしいので湯船に向かい浸かった。
「はーい」
「はい」
リジュとミルクも湯船につかった。
全員が浸かると他愛のない話もでてくるもんだ。
「そういえば、皆は年っていくつなんだ?俺は13才だけど。」
俺が、ふと疑問に思ったので聞いてみた。
「私は16です。」
リジュは年上か。お姉さんとして接しないとダメかな
「僕は11才です。」
ミルクは2つ下か。守ってやりたくなるな
「私はリジュと同じで16です」
ミリシャもお姉さんなのか。
「俺は14だ」
ガイって俺の一つ上かよ。
同い年だと勝手に思ってしまってたぞ。
まぁいまさらガイに対して敬語はいいだろ。友達だし。うんうん。
全員の年を聞いてふと疑問がでた。
「ミルク、さっき僕っていってなかったか?」
ミルクに顔を向けて聞いてみた
「ん?だって僕、男だもん。」
さも当たり前に、言ってきた。
「え~~~~~~~!!だってメイド服とかきてたぞ!!」
見た目完全に女の子だぞ
「見たほうが早いぞ、ほら」
その時ガイが、ミルクのタオルをひっぺがした。
「やん♪」
恥かしいのか、かわいらしく言うミルク。
しかし、そこにはパオンが存在してた。
「ガイ様、はずかしいじゃないですか」
ミルクがガイからタオルを取り返し、体に巻き直す。
異世界って不思議だらけだ・・・。
「リジュは女の子だよなぁ?」
もしかして、リジュモカと思って聞いてみた。
「私は、女の子ですよ♪」
微笑みながらリジュは答えてくれた。
ほっとしたら、のぼせてしまった。




