夢物語
これで、何度目だろうか?
勇者と魔王との物語を見るのは...
数々の戦いを経てとうとう、勇者と魔王の最終決戦が始まったんだった。
前回はたしか、戦ってる所で目がさめたんだっけ?
そう、いままで見てきた物語は夢の中の話なんだ。
物心着いた頃、見だした夢。
女の子が勇者の話でたくさんの出会いと別れを繰り返し、世界を守ろうと魔王と戦ったんだ。...
さて、今回はどうなるんだろう?
ん?
なんか上空がゆがんで見える?
俺の位置は勇者と魔王が一騎打ちしてるところから少し離れた後方に居てたんから気づいたんだけど。空間がゆがみ始めていた。
そのことに、勇者と魔王もいち早く気づき一旦一騎打ちがおさまった。
『なんですかあれは?
魔王!
あなたまた、何か卑怯なこと企んでるんでしょう?』
『するか!お前なんて俺だけで十分だ!』
勇者と魔王が、にらみあってるけどなんなんだ?
そのとき、空間から骨だけの腕が出てきて、続いて全身が現れた。
なにあれ?キモ!?
なんか、全身骨だけで黒いローブとオーラのような物がまとってるみたいだけど。見てるだけで悪寒を感じそうになる。
勇者と魔王も同んなじ反応したみたいだった。
『『きも‼︎』』
勇者も生理的に受け付けないって感じの顔してるし、魔王もセンスが悪いといった感じの顔で出てきた骸骨みたいなものを見てる。
『てめー、なにもんだ!勇者との楽しい戦いに水さしやがって殺すぞ!』
魔王が若干切れて吠えてた
勇者に関しても様子見をしてたが骸骨が語りはじめた。
『とうとう、ときが来た。そう、このときが・・・』