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序章

序章


昭和の時代の中ごろから生まれ育った里山での子供時代の生活が、季節、季節に感じられる風、火、川、林、土、雨、雪、草、花のさまざまな自然の匂いと、家の囲炉裏で「パチパチ」と大きなマキが爆ぜていぶり燃える音や、催事に灯す神棚や仏壇で和ろーそくが「ジッジッ」と炎が揺らめきながら燃える音や、風が木々を揺らす音に隙間風が「ゴトンゴトン」と帯戸を揺らす音、雪に閉ざされ待ち遠しかった春に、かやぶき屋根の不ぞろいなカヤの先から春の暖かい風で雪が溶けて滴り落ちながら積もった雪に穴を開けるしずくの音や、大量の積雪に隠れていた小川に雪融け水が流れる音などなどが今も鮮明に懐かしく思い起されるのです。


今から思うと、その頃は決しって豊かな生活が出来たわけではなく貧困が極まりなかったのですが、代わりに里山の自然は、心の中の感性に磨きがかけられる研ぎ澄まされた空気と厳しくもあった春夏秋冬の自然と共存する生活を与えてくれて、ゆっくりと流れた時間と自然環境の中で心を豊かに育まれ成長したのだと思うのです。


読者になっていただく方がその時代の育った生活環境が異なっていても、団塊世代の仲間が一人でも多く読んでいただき、昭和の時代を懐かしく思い起してくれたなら幸いです。


思い起しながら書きますので、何区切り迄書き続けられるか不安もありますが、昭和の多くの思い出を後生の参考に残していきたいと思っています。


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