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ちび春乱☆ちび鈴蘭#後編

薬を服用した2人はみるみる小さくなり、手の平サイズまで縮んだ。なんとなくぷにっとして可愛らしい容姿になったのだが、可愛いさ余って憎さ百倍…まるでイタズラ祭りだった。


士道「痛って誰だ座布団に針仕込んだの!!」

イタク「うわこのコーラ辛ッ!おいあの2人か!?」

焔「ちょ、お鍋の火消されてるのですが…」

死滅「………茶菓子…」←ぼた餅の筈が苦手なシュークリーム

闇「……義偶、飲むか」←緑茶の筈が苦手なココア

義偶「う、うん。ココア好き…」←目の前のモノ全てがココア味


コップの中身がすり替えられてたりところどころに針があったり…周りから見ればただ宴のように騒いでいるだけに見えるだろう。実際はもっとタチが悪い。仕掛けに戸惑い慌てている間も2人はイタズラを仕掛ける。


イタク「……いい加減にしろこの身の程知らずが!!!」


イタクの烈火の如くの怒声で部屋が静まりかえる。少しして、2人がひょこっと姿を現した。


イタク「…………汝等ァぁ…」


ギロリと睨む。鈴蘭はわざと怯えたように春乱の後ろに隠れ、「ごめん」と短く呟く。春乱も「あらごめんなさいねぇ」なんて謝るが2人とも全くと言っていい程反省していない。短気なイタクだ、それだけで血が沸騰し20分程2人に対し怒鳴り散らしていた。皆呆れたようにそれを見つめる。義偶は泣いていたけども。



イタク「だから人間なんて招くべきではなかったんだよ…あの痴女め」


イタズラ祭りも終了しやっと落ち着いた。イタクは未だ機嫌が直らずブツブツと文句を言っている。


イタク「大体、人間が来るなんて聞いて居ないし許可してもいない…勝手すぎる、まるで飢虎だ。」

闇「………そう渋るな…竜牙や義偶の悪戯の方が酷いだろ、少し落ち着け…」


ゆったりとした口調でイタクをなだめる。流石妻と言ったところだろうか、すんなりと落ち着いたイタクに義偶も感心の目を向ける。


一方イタズラをした本人達は大きさも元に戻り、何事もなかったかのように菓子を食べお喋りを楽しんでいる。これには闇も「呑気なモノだ」と呆れていた。暫くして柊が二階の窓から入りこみ帰えってきた。


死滅「………おかえり…」

柊「ああ…死滅か、ただいま。……臭いな、誰か居るのか」

死滅「……………人間…鈴、欄…」

柊「…ハッあいつか……面倒臭ェ」


無表情、だが酷く怪訝そうに呟く。柊らしからぬ反応に死滅は首を捻るも、深紫の瞳を見て納得し、スタスタと歩く柊について行った。


フェイス「おう柊!どこ行ってたんだよおかえり!!」

柊「……ただの仕事だ。騒々しい…」

フェイス「わーるかったって!機嫌損ねるなよ」


メンバーのいる部屋へ降りてきた柊と話すフェイス。いつもと違う雰囲気に少し心配したのか


鈴蘭「…柊、どうしたの」


と、春乱に尋ねる。聞けば仕事帰りはいつもの事だそうだ。


闇「………柊、風呂行って来い。血生臭い」

柊「そりゃ失礼……そうだな、死滅が興奮しちまう」


薄っすらと笑みを浮かべ去って行く。最後の一言で死滅が空腹に気付いてしまったらしい。殺気の篭った目が鈴蘭へと向く。身構えるも周りは呑気に


「あいつわざとだなwww」

「違ェねえやww客殺す気かってんだよ」


などと言いあっている。後で闇が、風呂に入れば元に戻ると教えてくれたので警戒を解き、茶を一口啜った。警戒を解いた事に『獲物ではない』と判断したのか、死滅も視線をそらす。


春乱「にしても失礼しちゃうわね!」

鈴蘭「(コクコク)」


その後は戻ってきた柊と口論になったり、フェイスが最近覚えたというマジックを見せて貰ったりして残りの時間を過ごした。


とうとう帰る時間も迫り、皆で別れの挨拶を交わす。


士道「楽しかったぜ!また来いよ!!」

イタク「もう二度と来なくて良い」

竜牙「ダメだよイタ兄ィww鈴姉ェまたね」

柊「さっきは悪かったな、暇な時また来てくれ」

義偶「おねーちゃん行っちゃうの?行っちゃうの?」

春乱「そーよバイバイして、鈴蘭ちゃんありがとねー楽しかったわ♡またいつでもいらっしゃいね」


ありがとう、と一言礼を言い彼女は帰えって行った。こうして騒がしい一日は幕を閉じた。


蛇又「あいつイタズラ以外になにしたんだよ」

死神「つか僕らでてなくなーい?」

亡鬼「………」



ありがとうございました!ちび鈴蘭ちゃん完結です!!ハッキリ言って鈴蘭ちゃん超難しいww全て一言で済ませるイメージが張り付いてましてごめんなさい!!楽しかったです!!

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