ちび☆兄弟 #柊編
仲間の中で最も柊と仲の良い士道とフェイスは今日も一緒に騒ぎ酒を飲もうと柊を誘いに来た。
士道「邪魔するぜぇ!!」
フェイス「柊居るかー!!酒飲もうぜええ!!!」
荒々しく扉を開き大声で名を呼ぶ。迷惑にしかならないがこれがいつもの事。
イタク「おう長髪組!どうした?」
士道「酒を飲みに来た!」
フェイス「おーイタク!柊居るかー?」
イタク「そいや見てねえな…闇も居ないし」
部屋に居るんじゃないかと助言を貰い、柊の部屋を訪ねるも中は誰も居ない。
フェイス「見つかんねーなー」
士道「やっぱ闇の部屋かね、行くか!」
テンションをあげ闇の部屋へ全力疾走する。が、部屋へと続く廊下の手前で何かに手足を掴まれ足が止まる。
「「!?」」
思わず身構え武器を手にし、素早く振り向くもそこにあったのは…
士道「…?これ、闇の『影追い』じゃんw」
フェイス「あ、本当だww」
長く伸びる黒い無数の手。その手は天井の隙間の陰から伸びている。匂いで気付いたんだろうか。
つんつん、と腕をつつかれ下を見れば、手だった筈の影追いが床に文字を作っていた。
俺ノ部屋 寝テル 声 出スナ コッチ来イ
つまりは誰かが寝てるため静かに来いという事だろう。忍足で廊下を歩き部屋に入ると、闇があぐらをかいて手招きした。
フェイス「誰が寝てるんだ?」
闇「……柊…」
士道「は?」
柊が寝てると言われ辺りを見回すが、柊らしき物はない。
士道「おかしくないかぁ?あの巨体が寝てんならすぐ気付いた筈なのに」
すると、ちょいちょいと闇は自分の膝を指す。覗きこめば手の平サイズの柊が膝の上で寝ていた。
士道「……は!?ちっさ…」
フェイス「何これ可愛い〜…」
体を丸め、微かに寝息をたてながら寝る柊はいつもの姿からは想像出来ない。すっぽりと手に収まるサイズは小動物好きにはいいペットになるだろう((
フェイス「どうしたのこれ」
闇「…今朝会ったら小さくなってて、こいつの能力らしい。撫でてたら寝た」
士道「随分ざっくりとした説明だな」
そんな話をしていると、もそもそと動き柊が目を覚ましてしまった。
闇「あ、起きた」
士道「おうおそようちびちゃんw」
フェイス「おはよーちびラギww」
柊「…ん、おはよ……ちびラギって何…」
ぐしぐしと目を擦り体を起こすも、寝起きだからか気が抜けてほけっとしている。
フェイス「大丈夫かー?」
士道「眠いんだろお前ww」
問いかけに素直に頷き、あくびをする。どうやら中身も幼くなっているらしい。
闇「…俺…イタクに心配かけるから…」
そう言って闇は柊を2人に預け、イタクの元へ行ってしまった。
士道「安定のバカップル…」
フェイス「あははwwまぁ良いよ、な!」
フェイスに指で頭を撫でられ、気持ち良さそうに目を細める。ぷにぷにと頬をつつくと、やめろと言うように噛み付く。まるっきりハム○ター…←
フェイス「可愛いなぁーやっぱ髪モフモフー」
士道「あ、俺も触りてえ!」
柊「…俺ペットじゃないし…」
否定の言葉を呟くもやはり嬉しいのだろう、逃げる事はしない。寧ろ士道の膝によじ登りこてんと横になってしまった。
暫く撫でたりつついたりして遊んでいたが途中で柊が朝食をとっていない事に気づき台所へ向かう事にした。焔がいじめるから行かないと嫌がるものの肩に乗れば髪で隠れるからと言う事で説得して下に降りる事にした。(柊と闇の部屋は二階)後づけ設定ですすいません((
士道「焔!つまみ欲しいんだがなんかないか?」
焔「おやおや猿神様、おつまみですか…?」
フェイス「柊居ないからここで飲んじゃえってねw」
焔「それはそれはwおつまみでしたらそこの棚の上にサラミとチーズとパンが少々ございます」
士道「おおサンキュー!もらってくぜ!!」
焔「どうぞおかまいなく^^…柊の匂いがするのは気のせいですかね…」
フェイス「さっき部屋漁ったからじゃね?」
焔「ああ、そうでしたか…ではお楽しんで」
士道「行こうぜ!」
フェイス「おうよ!」
…ばれなくて良かった。
その後朝食も食べしっかり目も覚めた柊と部屋に戻り、いつものように他愛のない話をしたり。たまに2人の長い髪にじゃれたり。窓を開けたら入ってきた猫に襲われたり…(
小さくなったらなったでそれを有効に使い、一日が過ぎた。
翌日はサイズも元に戻り、昨日の話をイタク達にすれば自分も遊びたかったと声があがり、別の奴縮めて遊んでやろうなどと考えていた。以外だったのが焔、実は小動物好きだったようで、羨ましいと呟いていた。柊にはただの死亡フラグだったが…(
なんやかんやでちびラギは終了してしまった。
闇「小さい方が可愛いのに…」
柊「お前もそうだと思うけど」
闇「……踏み潰されそうだな」
柊「じゃあ試しにやってみるかw」
闇「えっ」
……次回、闇さんが縮みますww