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現代忍者忍法帖~入学まで~  作者: ドラゴンナイト
────体験入学────
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中学三年生~一学期~

ご覧頂きありがとうございます。初めての執筆になります。長く考えてきたストーリーを記載できて嬉しく思います。文章能力低く読みづらいとこもあると思いますが、これからも見守っていただけると嬉しいです。

桜の花も散り、日中は暑い日々が続いていた。入学式も無事に終了し中学三年生は、中学生最後の日々を慌ただしく過ごしていた。


中学三年生になると、高校進学に向けての補習や進路相談など人生で初めての分岐点に期待や不安でいっぱいになる時期でもある。クラスでも何処の高校に進学するのか話をする生徒が増えてきていた。


「はぁー、進路どうしよっかなぁ」


と教室の片隅で机にうつ伏せになりながらため息をつく少年がいた。


「へぇー、昴でも真面目に考える時があるんだな」


と話しかけてきた生徒は、クラスの学級委員長で、容姿端麗、性格、成績、運動神経どれをとっても申し分ない、男女問わず人気者の齋藤 拓海だった。


「ほんと、悩むこともあるんだね」


拓海と一緒にいるのは、同じクラスメイトで小柄でスポーツは苦手だが、成績は、優秀でゲームやアニメの好きな山田翔吾であった。


昴は、うつ伏せのまま二人のいる方へ目線を向けると


「うるせぇー、俺だって悩むことぐらいあるわ」


と少し拗ねたように答えた。


「あはは、ごめんごめん、相談ならのるから何でも言ってくれ」


拓海は、笑いながら昴の前の席に腰かけた。翔吾も近場の席に腰掛けて話を聞こうとしている。


「お前らってもう進路決まってるんだろ?」


「そうだね、僕も拓海も地元の高校に行く予定だよ」


「いいよなぁ、勉強の出来るやつらは」


「まぁ進学校だから昴には、かなり厳しいとこだよね。でも昴は運動神経めちゃくちゃいいんだから、そっち方面で推薦とか来るんじゃないかな、運動苦手な僕からしたら充分羨ましいけどな」


昴は、陸上部のエースとして地元では有名な選手でもあった。また、他の競技からも毎週のようにヘルプ要請があり色々な部活にひっぱりだこだった。


「俺は、彩音ちゃんと同じ高校に行きたいんだよ」


すると昴の後方から


「あんた、まだそんなこと言ってんの❓無駄に決まってるじゃん」


急に話しかけてきたのは、昴の幼なじみ真田美穂だった。ショートカットの彼女は、女性としても充分魅力的で、そこそこ人気の女性でもあった。


「なんだよ、美穂。お前に関係ないだろ」


昴は、ムスッとした表情で窓の外を眺めた。


「彩音は、お嬢様の通う女子校に行くんだよ。男のあんたがどうやって行くのよ」


拓海と翔吾が笑いたいのを一生懸命こらえていた。

「分からないだろ。もしかしたら共学の高校に変えるかもしれないだろ」


話題の彩音は、学校一の美少女で黒髪ロングヘアで、運動・成績抜群でもちろん男子生徒から絶大の人気があり何度も多くの男子が告白したが、全て断り彼女に触れようものなら周囲は周りの温度より数度下がるくらい肌寒くなることから、氷の女王とも呼ばれていた。


「そんなお前は、どこに行くんだよ❓」


「えっ、私は県外の高校だよ。私の家族は、そこって決まってるみたい」


などと話していると、休み時間の終わりを告げるチャイムがなる。


一日の授業も終わりいつものように昴と美は、家が隣ということもあり帰宅していた。


「そーいえば昴、もーすぐ夏休みだけど、あんたどーするのよ」


昴は、歩きながら


「まだ予定ないけどな。部活もないし何しよっかな」


美穂は昴の顔を見て、えって表情を向け歩きながらしばらく考えると


「おばさんに進路の相談とかしてるの?」


「いや、まだだけど、何も決めてないしな」


心の中で、そっか相談でもしてみっか。と思っているうちに自宅に着いた。


美穂と昴の家は、共に同じくらいの広さの家でかなりの資産家でもある。


美穂と別れた昴は、自宅の正門に足を踏み入れようとした。


正門から入ろうとするが入る寸前でスバルの足が止まった。


「すきありーーー」


いきなり昴に、木刀で襲いかかる老人がいた。


「くっそじじー」


昴は、間一髪避けると更に襲いかかる。


昴は全てを避け、鞄を使って攻撃を防いだりしながら玄関に向かっていった。


だが玄関まであと少しと言うところで、木刀を脇腹に一撃くらってしまった。


「いってー」


一瞬よろめき、慌てて体制を整えようとしたが時すでに遅く、昴の喉元には木刀の切っ先が当たる寸前で止められていた。


「まだまだじゃな、昴よ」


「なんなんだよ、思い出したかのように攻撃しやがって」


「これも1人前になるための修行じゃよ」


今日のように直接攻撃されたり、罠をかけられたりと、ほぼ毎日、まともに玄関までたどり着くことは、できないでいた。


昴は、脇腹を抑えながら玄関をくぐって家に入っていった。



さて、今回は、登場人物の紹介という内容が主になっております。なぜ中学三年生から描き始めたのか、高校生からの話にしなかったのは何故か?全ては、昴君の認識のためでもあります。今後の展開にどうぞご期待ください。

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