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追放された転生王子、『自動製作《オートクラフト》』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう 〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜  作者: 熊乃げん骨
第四章 エルフに会いに行こう!

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第8話 世界樹を調べよう!

「うわあ……凄いですね。大きいのはもちろん、不思議な力を感じます」


 里長のアンナローゼさんと別れた僕は、ルーナさんとともに世界樹の近くに行った。

 世界樹の周りには神聖な雰囲気が漂っている。これも世界樹が『神力』を宿しているからなのかな? 女神様からスキルを貰った僕だけど、神力のことはよく分からない。僕の体にも宿っているのかな。


「やはりだいぶ弱っておるな。以前であればもっと強い神力を感じられたのだが」


 残念そうにルーナさんは呟く。

 世界樹の根や幹はところどころ黒ずんでいる。あれが瘴気に侵されている部分なんだろうね。村の土地を浄化する前に感じた嫌な雰囲気をあそこからも感じる。


 世界樹を治すことができれば、エレオノーラさんもきっと見直してくれるはず。僕は更に世界樹に近づいて瘴気に侵されている場所へ行く。


 その途中、世界樹に向かって祈っているエルフの人たちを見かけた。

 世界樹の前には小さな広場があって、そこが彼らが祈る場所になっているみたいだ。


 膝を地面につけて手を組み、祈るエルフの人たち。

 瘴気がなくなるよう祈っている人も多いと思う。彼らのためにもなんとかしてあげたい。


「よし、それじゃあやってみようかな」


 僕は次元収納インベントリの中から神のくわを取り出して、手で持つ。

 神の鍬には瘴気を無効化する力がある。鍬だから地面に高い効果を発揮するみたいだけど、他のものでも効果があることは竜の肉で証明済みだ。

 普段はゴームに渡して土地を浄化して貰っているけど、今回は一応持ってきておいて良かったね。


「よい……しょ!」


 神の鍬を振りかぶり、瘴気に侵された場所へ振り下ろす。

 すると鍬の刃が当たった瞬間、バシュ! と音がして黒い瘴気が霧散する。やった、これで少しは元気に……


「なってなさそう、だね……」


 そこそこ大きめの瘴気を消したはずだけど、世界樹はまだ元気になった感じはない。

 その後も何個か瘴気を消してはみたけど、それでも駄目だった。いったいなにがいけないんだろう?


「そのようなことをやっても無駄だ。意味はない」

「へ?」


 突然話しかけられそちらを向くと、そこにはエレオノーラさんがいた。

 僕たちのことを遠目に観察していたみたいだ。


「意味がないってどういうことですか?」

「言葉の通りだ。私たちも瘴気がついた箇所を切除するなどの方法は試した。だが……無意味だった。森司祭ドルイドが言うには世界樹に寄生している瘴気のみなもとを絶たねば効果はない。表層に浮かんでいる瘴気を消したところで延命にもなりはしない」


 エレオノーラさんは悔しげに言う。

 彼女たちも色んな方法を試したんだろう。そして……無理だった。


「世界樹を治そうとしてくれたことには礼を言う。だが我々でも無理だったことを人間ができるはずがない。諦めて帰ってくれ」

「……分かりました」

「そうか。分かって……」

「その瘴気の源を探してみます! 教えてくださりありがとうございます!」

「え? おい、ちょっと待て!」


 まずは情報が必要だ。他のエルフにも話を聞いてみよう。

 僕はそう決めて行動を開始するのだった。


◇ ◇ ◇


「おい私の話を……って、もう行ってしまったか……」


 エレオノーラの手がむなしく空を切る。

 少年はもうかなり遠くに行ってしまった。エレオノーラは止めるのを諦めため息をつく。


「くく、面白い奴だろう」


 そう笑うのはフェンリルのルーナ。

 彼女はテオドルフが消えた方を見ながら言葉を続ける。


「危なっかしいところもあるが、そこがよい。あやつならなにかを変えてくれる、我はそう思うのだ」

「……買い被り過ぎですよルーナ様。もう1000年間、状況は変わっていないのですから」

「ではもしあやつが世界樹をどうにかできたらどうする?」

「もしそのようなことがあれば、私も認識を改めますよ。あの少年の言うことをなんでも聞きましょう」


 それを聞いたルーナは、にぃと嬉しそうに笑みを見せる。


「その言葉、忘れるでないぞ。言質は取ったからな」


 そう言った彼女は、楽しげにテオドルフの後を追うのだった。

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