表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これから始まる終焉の世界  作者: 藤作
第1章 終わりの始まり
2/2

第2話

信司が教室から出ていったあと、すぐにそれは起こった。


僕は突然、極度のめまいや倦怠感に襲われ、意識を失った。



*



ここはどこだろうか。


僕は立ち上がり、周りを見渡す。少しゴツゴツしている、黄土色の壁、天井。比較的平らな黄土色の地面。それらで構成されている、10人くらいで窮屈になってしまう広さの部屋。


そして僕の視界に映る、口が裂けている黒い仮面をつけた背の低い人。その人が口を開く。


『皆さん、はじめまして。私はTwcの黒岩でーす。どの方向を向いても私が見えて不思議に思ってるでしょ〜』


この人のいう通りどこを向いても見える。


『実は、皆さんの脳に直接、映像を送っているんですよ。え? そんなの絶対にできないって? あ、そういえばウチの会社の説明してませんでしたね〜。ウチの会社はですね〜、地球の法則やシステムの干渉を研究テーマにしてるんですよ〜。まあ、結果をいうとこの通りできちゃったんですけどね〜』


時折笑みを浮かべながら話しを続ける。


『で、この力を使って何をするかを仲間と考えたんですよ。結論からいうと・・・・・・』


ここで、黒岩の顔が満面の笑みになる。


『世界をアップデートしようということになりました!パチパチパチパチー。あれ?聞こえないなあー。あ、そっかー。こっちに伝える手段がなかったのかー。まあいいや。じゃあ、最後に、直接話しをしたかったら、終焉の塔をクリアしてね〜。まずは、チュートリアル頑張ってねー。バイチャ〜』


その言葉を残して、黒岩が視界からいなくなった。


世界のアップデートとは具体的には、何なのだろうか。終焉の塔とはなんだろうか。その事を深く考える前に取り敢えず、この部屋から脱出しなければ。



〈新規プレイヤーを確認中......確認しました〉


〈HP数値を確認中......確認しました〉


〈MP数値を確認中......確認しました〉


〈その他数値を確認中......確認しました〉


〈スキルを最適化中......完了しました〉


〈その他機能を最適化中......完了しました〉



突如、視界の左下に文字が現れた。次々に右上に緑色のバーが、その下に青色のバーが表示される。



〈チュートリアルの詳細を取得中...完了しました〉


〈これよりチュートリアルを開始します〉


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ