特訓とお姫様。
「ねぇアンジェ、魔王というお方は、どの様なお人なのですか?」
私の名前はアリス=シェルバーニャ。
シェルバーニャ家の元令嬢ですの。
今は国王の妹という立場にありますのよ。
そして、魔王なるお人の誘拐の標的でもありますの。
そこで私は、私の専属SPのアンジェに誘拐されそうになっても対処出来るよう、特訓を受けているんですのよ。
「私は見たことがありません。しかし、噂によれば、見た目は人間とさほど変わらないようです」
「殿方なのですか?」
「心身共に人間の男性と酷似している、と文献には記されています」
「何ですの?その曖昧な記述は」
「アリス様は知らないのですか?」
「なにをですの?」
「悪魔には性別が無いんですよ」
「そうなのですか?」
「はい。なので、曖昧に書くしかないのでございます」
「そうなのですね・・・」
つまりは見た目に騙されてはいけないということですわね。
性別が無いということは、"アレ"はどうなっているのでしょう?
「ねぇ、アンジェ」
「何で御座いましょう」
「魔王というお方の性器は、一体どうなっているのですか?」
「存在しません」
「あら、ハイブリットではないのですね」
「アリス様、この会話は少々、はしたないが過ぎるかと」
「確かにそうですわね」
若気のいたりが過ぎたというものですわね。
しかし、そうなると急所は喉だけになりそうですわね。
魔法が通用しなければ少し厳しいかもしれませんわね。
「アリス様、私の魔力が回復したので特訓の続きを致しましょう」
あら、もう回復しましたのね。
もう少し会話をしたかったのですが、仕方ないですわね。
「分かりましたわ、では始めましょう」
これから、午後の特訓。
頑張るほど、お夕飯が美味しくなりますのよ。
旅のお方も、是非食べていってくださいね。
それではお先に。




