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丁寧な状況説明(5)ヤンデレさんのチートっぷり


ヤンデレのダークな妄想がどんどん膨らんでそして弾けてぽぽぽぽーん





  俺たちの追いかけっこ……もとい逃走劇が始まってすぐ、最大の危機は訪れた。



ロークサイナ神殿の近辺は、先にも述べたか禁断の地となっている。その理由は、ある恐ろしい魔物が住んでいたからだ。



その魔物の名は「エンシェルアビスルード」黄金の鱗と、真っ赤な角、青い眼を持ち、単純な強さで比べれば現在の魔王をも凌ぐ力を持つと言われる世界最強クラスの魔龍だ。これに出会う確率は限りなく0%に近いのだが、会ったものは勇者だろうがなんだろうが誰一人として生き延びることは決してできなかったと言う。それが、あろうことか俺とリファ間の地面から飛び出してきたのである。


 こりゃ、俺死んだわ。マジ死んだ。人生オワタ。


心にはあきらめムードが充満した。相手は、ゲームクリア後に出てくるどら強い隠しボスみたいなもの……ただでさえ力の差は歴然としているのに、その上俺は武器も持っていない丸腰で仲間も無し。詰みとはまさにこの事である。王将しか駒が無い状態で、竜将馬将4枚に囲まれるようなものだ。



あの裏ボスモンスターが俺を狙っていたらこの物語そもそも始まらなかったわけだが、不幸中の幸いで、ヤツはリファを先に狙ってくれた。ただ、この時の俺はまだあのヤンデレさんに対する好意的感情も残っていたし、女の子を置き去りにして逃げるなど勇者の名に恥じる行為であるため、少し距離が離れたところで立ち止まり、心配になって振り返った。



 「リファ!!」




俺がそう叫んだとき、ボカンと何かが弾けるような音がした。そして次の瞬間、巨躯の魔龍はコテンと横に倒れ、ドカーンと爆発した。



魔龍エンシェルアビスルードが一撃爆死。



勿論、殺ったのはリファである。彼女は凍ったように動かない冷めた表情で噴煙の中を聖剣を片手に悠々と歩いてきた。



俺は命拾いをしたが、同時に、とてつもなくヤバいもの……チート野郎を敵に回したことを理解したのだった。



この後も、逃げる俺と追いかけるリファの間をさえぎるものが沢山いたが、リファはその改造コード使ったみたいな無茶苦茶バカ高い攻撃力と、魔龍を倒した「バクメツホー(?)」とか言うチート技で、全て30秒以内、ほぼ一撃でバッサバッサと倒し続けていった。その可愛そうなようなそうでもないような、現時点までに餌食になった犠牲者たちを全て余さずここで紹介してみよう! (五十音順)



アークドレイク

いかがわしいおじさん

イノセントマスター

ウェアパンサー

エリアルガードナー

オクトマジシャン

カイザードラゴン

海賊一味

キングペンギン

繰り下げマン

競馬大好きおじさん

コント32号

小汚いおじさん

山賊一味

サンドウォーム

シルバーウルフ

スーパー犬飼さん

千眼のドルトネウス

洗濯おばば

ソウルイーター

ダイダロス

デスタラバガニ

ドラゴンゾンビ

ドン・マチダ

なめくじおとこ

ニードルラットの群れ

ぬらりひょん@自演乙

ヌーベル・ウラヌス

眠れない獅子

野武士

はだかのおじさん

日だまりが好きな悪人

不思議なおじさん

変態おじいさん

ホニホニーさん

マンドラゴラ

ムガール1号

ムガール2号

めんどうなおじさん

もと森の番人

モンジャラケ

野党一味

やきぐり

ゆでぐり

ヨルムンガント

ラッキーゴブリン

陸戦型魔導兵器乙式

楼砂の侵略者

ワイトジェネラル

ワクワクサンの闇の部分


……以上。



まさにヤンデレ☆無双という感じに圧倒的だ。しかし、そんなリファから俺は今のところ生き延びている。


その理由は……それも彼女がチートであるためなのであった。

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