表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/68

影が薄かった人たち

影の薄かったあの人のこと。


「もー、あいつムカツクてツ!」



頬っぺたをチョウチンフグみたいに膨らませて、金髪の少女アータンは怒った。その横にいるピンク髪のフィーンセルトは、それに一切関心を示さずポーッと随分と距離ができてしまったセトナとクロノの方を向いている。



「あんの田舎帽子ヤロー! 人のことチビスケ言って自分だってちっこいじゃないでつか!」



田舎帽子野郎とは、勇者アシュレイの仲間のキーニャの事である。アシュレイ眠っている間に、アータンはカレーのじゃがいもの量、と言うどーでも良い事で彼女ともめたのだが、舌戦では圧倒的に上だったためケチョンケチョンに言い負かされてしまったのだった。そして、村を出るときもおちょくられそれを今も引きずっていると言うわけである。ちなみに、キーニャの方は、内心好意的な感情を持っているのだが、アータンはそれを知る由もない。



 「あいツ、今度会ったらラーメンに髪の毛をたーっぷり入れてあげるでツ! 髪の毛ラーメンの計でツ!!」



「粛正の聖女。ガラトリアで目覚めし時、大海に乗り出す」



「……はー、なんかフィーたんの前で話してるとヨケー悲しくなってくるでツ」



「その聖女の名は君が知る名」



「チクショーでツ!」



アータンは思いっきり走りだした。彼女の前途は、色々と大変そうである……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ