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人間に見えなくもない!……はず。

 さて、いろいろあったがまあドラゴンになった。

 人に怖がられてしまう可能性はあるが、それは仕方がない。


 だが、困ったことに服がない。


 一応生まれたてほやほやの赤ん坊だが、今はドラゴンを摂り込んだせいで成長してしまっている。体に生えている大きな鱗と体からほんのりと出ている霧でほとんどの場所は隠せているが、さすがにこの格好でダンジョンの外に出たらまずい。こういう時ばかりは人の少ないダンジョンでよかったと思う。


 そこで、体を隠せるアイテムを探すことにした。


 しばらく歩き回ると、骸骨が落ちていた。

(ぎゃああ!)

 慌てて叫んで後ろに飛び上がる。


 冒険者だったのだろうか。手にした剣が、ぽっきりと二つに折れている。


 私は骸骨のつけていた黒いマントを借りる。


(ごめん。ちょっと借ります。)

 ローブを外すと、骸骨は灰になってぼろぼろと消えてしまった。恐らく結構古い骸骨だったのだろう。勝手にローブを奪ってしまって申し訳ない。いつか墓を作りに来てあげよう。


 私はローブを被った。よし、これで体がきちんと隠れたはず。


 だが、まだ人前に出られないだろう。私の赤い目は人間のものに見えないのだ。うっすらとだけれど光っている上、瞳孔が猫みたいになっている。だがきっと大丈夫だ。完全にドラゴンになってはいないので、ちゃんとシルエットは人間見たくなっている。角と顔とうろこを隠せば、人間に見えないこともないだろう。うん、ギリギリ見えなくもない。


 そこで、今度は顔を隠すことができるアイテムを探す。


 あたりを見回すと、きれいな植物が生えていた。

 真っ赤な花で、一凛だけぽつんと咲いていた。


 こういう花は、花畑のような場所に密集して咲いていると思っていたからなんだか違和感を覚えたのだ。


 手を伸ばすと、花は逃げるように走っていった。

(えっ!? この世界の花って走るの!?)

 私は慌てて追いかけて花を捕まえる。

 その途端、魔法が解けたかのように花は一匹の虫に変わった。


 それを見て、私ははっとした。


(まさか……変身魔法が使える虫だったの!?)


 その瞬間、いいことを思いついてしまった。

 この虫を取りこめば、変身魔法が使えるようになるのではないか、と。

 私は虫を捕まえて、足で踏みつぶす。

 すると、この前出てきた画面と同じ画面が私の目の前に現れる。


 《トランス・インセクトを摂り込みますか?【はい・いいえ】》


 トランス・インセクトって名前だったんだ。

 あ~、でもこの姿になるのは嫌だから……できれば変身の特性だけ取り込みたいな。


 《対象のスキルだけ摂り込みますか? 【はい・いいえ】》

 あっ! できるんだ。

 私は迷わず【はい】を選択した。

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