ヘンリーの不在
◇◇◇◇◇
《アデルバード王城ー王子宮殿》
広く豪華な俺の部屋。
1人用のソファに深く腰を掛けて思案する。すると静かに部屋に入って来た侍従が、ソッと話しかけて来た。
「ジェームズ様。オーガスト公爵家が我が軍勢と正式に文書を交わしました。直ぐにでも、西の端にあるジュード子爵家を、理由をつけて排除すべきかと思われます。」
「ジュード子爵家は、オーガスト公爵家の遠戚だったな。つまり、その為にオーガスト公爵家を加えた訳か?」
「ええ、ジュード子爵家はオーガスト公爵家の管轄ですので、王子殿下から手を出すよりも、早く確実に始末出来る筈です。」
「…別に異論は無いが。何故、そうまでして子爵家など始末する必要がある?」
「ジュード子爵家には、ジェームズ様の最大の障害となる、”勇者”と呼ばれる人間がおりますので。脅威となる前に、芽は摘んでおくに限ります。」
「フン…、”勇者”か…。なら、さしずめ俺は”魔王”と言ったところか」
「ジェームズ様、そんな事は…」
「別に良い。今更そんな事は気にしていない。それに、勇者が相対するなら、魔王かと思い付いただけだ。」
「………時期に、何もかも良くなります。アシェル嬢も、きっとジェームズ様のお心に寄り添って下さるでしょう。」
「だが、まだ力が足りない!これ程、修練を積んでもステラをひとつ増やしただけだ!この国を…、せめて半分程でも良いから燃やし尽くす程の力が無ければ、ルーカスには敵わないだろう…!」
「…ジェームズ様は、力もお望みでしたか…。では、ヘンリー・ディランを呼びましょう」
「ヘンリー? 何故だ。アイツに何か出来るとは思えん。」
「ヘンリーは、ジェームズ様がステラを増やすのに必要な人間です。彼の月魔法を貴方に注ぎ、更に彼の祝福を使えば 簡単にステラが増えますよ」
「何?! それはどういう事だ!説明しろ、 ファーニー!」
◇◇◇◇◇
《公爵家別荘地》
コンコン、と扉を叩く音と共にウィリアムが声を掛ける。
「テオドール兄様、ウィリアムです。薬湯をお持ちしました。」
「入れ」
直ぐに中からテオドールの声が返る。先日の大地震で静養に訪れていた屋敷は半壊したが、彼らの父であるディラン伯爵が土魔法と祝福を使い、屋敷は既に完璧に復元されている。
しかし、テオドールは落ちてきた瓦礫から この国の第一王子を庇った為、左肩に深い傷を負っていて、まだ動き回る許可が下りず、こうしてベッドで安静に過ごしている。
「お加減は如何ですか?」
「もう とっくに治ったよ。こうしてのんびり寝ているのは性にあわない」
「テオドール兄様…、お気持ちは分かりますが、嘘はいけません。あれだけの傷がもう治っている訳が無いでしょう。どうぞ、薬湯です」
「…ふ、本当に、これしきの傷、どうと言うことは無いんだけれどね…。ああ、ありがとう」
渡された薬湯を受け取って礼を言いながら、一気に飲み干す。
「…ん?。あまり苦味を感じ無いな、これはウィリアムが煎じた薬湯か」
「はい。テオドール兄様は痛みも苦味も、我慢ばかりしますので、せめて と思い…」
そう言いながら下を向くウィリアム。
「…ウィリアム、ヘンリーは…」
「…皆さん、懸命に探して下さってますが…まだ……」
「…そうか…」
屋敷周りには強固な土魔法による防御が施されていた為 賊が侵入出来ず、屋敷を囲むように大地を揺らす装置を設置してあの大地震を起こし、中に居る人間を炙り出すのが目的の様だった。この土地が大災害に見舞われたので無かったのは幸いだったが、それ以上の情報はまだ入っておらず、ヘンリーの安否も確かでは無かった。
「…僕が…手を 離した から………」
下を向いたまま、零れるような声音でウィリアムが言う。
「自分を責めるな。何度も言われただろう、そんな事を言うと、最後に任された侍女のレイラを叱責しなくては ならなくなるぞ!」
「…すみません。レイラは悪くないのです。急に僕が押し付けた感じになってしまっただけで…。そうじゃなくて、僕は…もう、ヘンリーを離さないと誓ったのに………」
「…それは俺も同じだ。俺が血なんか流していたから、お前を動揺させてしまったんだろう。すまない」
「いいえ!そんな事は…テオドール兄様は、ルーカス王子殿下をキチンとお守りしたのです。とても、立派な事だと思います…」
「ウィリアム…」
テオドールは愛しい弟の頭を優しく撫でた。母を失ったこの子が何不自由なく暮らせるようにと、これまで心を砕いて面倒を見て来たつもりだったが、もしヘンリーに何か有れば、この子はまたアソコに堕ちてしまうかも知れない。
ウィリアムは、ヘンリーが居ないと気付いてから、魔力が枯渇するまで周辺を探し回った。フラフラになりながら何度も探しに出ようとするウィリアムを押し留めるのは大変だった。今でこそ、少し落ち着いて見えるが、いつまた、あんな状態に戻ってしまうか 分からない。
テオドールも同様にヘンリーを心配していたが、自分が揺れれば、ウィリアムはもっと自分を責めるだろうから、何でもない振りをする他無かった。それに、自分よりも動揺している人間が側に居ると、意外と人は冷静になれるものである。
誰よりも酷く狼狽している者が隣の部屋に軟禁されている。
ガターン!ガタ、ガタッ………
定期的に隣の部屋から流れてくる騒音。
「…お目覚めの様だな」
ため息をつくテオドール。音がした方の壁を、何ともなしに見るウィリアム。
「あのままで、宜しいのですか…?」
「仕方ないだろう。拘束しろ、と命令されたのはルーカス王子殿下だ。勝手に解くわけにも…な。」
「…正直、少し意外でした…。随分、お気に入りだとは思っていましたが、我儘で有名な方でしたから、直ぐに興味が移られるかと…。あそこまで激高して、ヘンリーを探してくださるなんて…」
ウィリアムの顔に少し 赤みが差す。見直しているのかも知れない。
「だからと言って、屋敷を半壊するなんてやり過ぎだろ…」
「…そうですけど…。それくらいヘンリーが好きなんですね、僕と一緒です」
「ウィリアム!俺だって、ヘンリーが好きだぞ?ああ云う過激な行動に出る者を、そんな風に認めてはいけない!」
「…すみません。でも、ちょっと、嬉しかったものですから…」
はぁっと、大きなため息をつくテオドール。ここで一緒に過ごす様になって、ヘンリーもジェームズに懐いて来て居るように見えた。それだけでも気に入らないのに、最愛の弟までジェームズの奇行を擁護する様な事を言う。二人の気持ちを取られたようで面白くない。しかしそんな大人げない事を言う訳にもいかず、ため息が増すばかりだ。
*****
どうやらベッドから落ちてしまったようだ。
侍従が慌てて側に寄ってくる。両手を鎖で繋がれているので、上手く動けない。この国の、第二王子だと言うのに、なんて様だろう。しかし、我を忘れて魔力暴走し、屋敷を半壊させてしまったので、拘束されても仕方ない。
悪いとは思っている。
しかし、魔力暴走なんて、随分と久しぶりだ。もっと幼い頃は、大き過ぎる力を上手く操る事が出来ず、周りにあるものは、人だろうが物だろうが壊して回っていた。メイド達の恐怖に満ちた眼を見ると、更に気持ちが乱れた。陰で”魔王”等と呼ばれていたものだ。
しかしここ最近は、ヘンリーをディラン伯爵家から護る為の鍛錬のお陰か、魔力が暴走する事も無くなった。毎週、ヘンリーとお茶をするのが楽しみで、つまらん噂に気持ちが乱される事も無く、周りの人間も、随分と穏やかな眼をするようになって来たのに、ここに来て魔力暴走してしまうとは…。
兄上が居てくれて良かった。兄上で無ければ、俺を止める事も軟禁する事も出来なかっただろう。被害はもっと大きくなっていた筈だ。
「大丈夫ですか?ジェームズ様」
「ああ、問題ない。ちと夢見が悪かったようだ…」
何の夢かは忘れてしまったが、酷く悲しい夢だった気がする。最近、こんな夢ばかり繰り返し見ているような…。
「夢見ですか…、ああ、今 お水をお持ち致しますね」
俺の体を起こしながら侍従が言う。
「ああ、それなら、ついでにヘンリーの捜索状況を確認して置いてくれ」
「!。…分かりました」
出て行く侍従にジェームズが礼を言う。
「すまんな、ファーニー」
◇◇◇◇◇
《ジュード子爵家》
「この近くに、本当にディラン伯爵家が来ているか確認してくれたか?」
ダニエルが調査から戻った従僕に問いかける。
「ええ、ここから一刻半程の所にある、森の中の公爵家の別荘に滞在されているようです。」
「公爵家?。彼らは伯爵家だろう」
「今は亡き奥様のご実家が所有している屋敷ですので、その関係でご滞在されているものかと。」
「ふぅん。まさか本当に来ているとはな。あ、他に王子殿下も一緒に滞在しているのか?」
「いえ、同じ伯爵家のご友人が二名滞在されているようですが、王子殿下は居られないようです。」
「…まあ、そうだろうな。王子殿下が居るはずが無い。その二人の名は?」
「ウィーク伯爵家のルーク様とアムス様で、ご兄弟で滞在されているようです。」
「ふうん。」
「如何されますか?」
「いや、どうもしない。確かめたかっただけだ。まあ、また何か有れば頼む。」
承知しました、と言って従僕が下がる。ひとりになった部屋で、ダニエルは腕を組む。
ディラン伯爵家は本当に近くに来ていた。王子殿下は居ないようだが、それであの男の話を嘘と断じるには早すぎる。
『この世界を正しい方へ修正する』
正しい方、とはどこなんだろう。人々が悩んで立ち向かって行った後に残るのが歴史なんじゃ無いだろうか。未来は決まっていない…筈だ。
だが、あの男は既に未来へのルートが決まっているかのように言っていた。確かに、酷い未来と素晴らしい未来なら、素晴らしい未来に行きたいに決まっている。その分岐が、自分の手にあるとしたら…。
ダニエルは屋敷から出て、裏手にある竜の暮らす納屋へと向かった。二節ほど前にオアシスで怪我をして疼くまっていた子竜を見つけ、魔獣化していなかったので家に連れ帰ったのだが、家族からは大反対された。それは、竜は希少種であり、その所有権は王家にあるとされているからである。見つけ次第、王家に連絡する義務がある。
しかし、子竜は酷く衰弱していて 王都への長旅に耐えられ無いかもしれないので、ここで様子を見るとダニエルは言い張った。元気になってからでも遅くは無いだろうと。
甲斐甲斐しい世話のお陰で、子竜はスクスク大きくなったが、ダニエルに懐いてしまい、ここを動く気が全くない。ダニエルとしても、王家で使役させられるよりは、ここで のんびり暮らした方が子竜の為では無いかと思い始めている。家族は既に諦めているし、もっと大きく育ってから決断しても遅くないだろう。
それよりも、今、ジュード子爵家の中では、新たにダニエルが拾って来た 王族の子供をどうするかで揉めていた。
「よう、元気か?」
ダニエルが納屋の中に入りながら声を掛けると、寝そべっていた子竜が、ぴょんと起き上がった。
グルル、と喉を鳴らして喜んでいる。体を拭いてやって餌も追加する。いつもなら この後少し一緒に遊んで居たが、今は自室に赤子がいる。メイドをつけてはいるが、出来るだけ一緒に居てやった方が良いだろう。子竜を撫でると、ダニエルはヘンリーの元へと戻った。
◇◇◇◇◇
《公爵家別荘地》
「入るよ、ジェームズ」
そう言ってノックもせずに部屋に入って来たのは、腹違いの兄であり、このアデルバード王国の第一王子、ルーカスだった。
「兄上…」
「…おお、やっとマトモに話せそうだと聞いてね。どうやら 落ち着いたようだ。」
ウィンクしてベッドの側の椅子に腰掛ける。
「…すいません、兄上。取乱してしまって、御迷惑をおかけしました。」
「まあ、事情が事情だからね。しかし驚いたよ、お前があそこまでヘンリーに肩入れしているとは思わなかった。お気に入りなんだろうとは思って居たが、まるで半身を失ったかのよう有り様だった。」
「…”半身”」
「どうした?」
「………いえ、ヘンリーの事はずっと護らなくてはと思っていました。何故かは解らなかったのですが、”半身” と言われて 妙にしっくり来たものですから…」
そう言った俺の言葉を受けて、兄上が面白そうに顔を綻ばせる。
「…へえぇぇぇ。そうかい。でも、ジェームズ、これまではヘンリーに対してもっと冷淡な態度だったと、私は記憶しているんだがね。どうして最近になって、急に”そう” 想うようになったのか、聞かせて貰っても良いかな?」
…そう言われれば、ヘンリーと出会った頃は、さほど気に止めるような相手では無かった。何時からこんな風に、護らなくてはと思う様になったんだろう…。
「…それは、ヘンリーがディラン伯爵家の人間から命を狙われていると思って居たから…」
「…どうしてディラン伯爵家がヘンリーの命を狙っていると思ったんだ?誰から聞いた?」
「…誰?誰だったか…、でも確かに、エイダン夫人とヘンリーの乗った馬車を事故に見せかけて…」
「…そう言えば、お前は最初からそう主張していたね。まあ、調べてみたら、確かにその通りだったけど…、闇魔法使いを投入しなければ知る筈ない事実だ。…もう一度聞く。その話を、『誰』から聞いたんだ?」
誰――――。
「…それは…、そうだ…」
ファーニーが…、否、待て、本当にそうだったか?ファーニーに聞いたとしたら、それは何時だ…?
仮に、ファーニーが言ったとして、どうしてファーニーはそんな事を知っていたんだ。そしてどうして俺は、それを信じ込んだんだ?
「…ジェームズ?」
「あっ…、すいません。俺の中で、余りにも当たり前の事実としてあって…、しかし思い返してみれば、…『夢』で見たのかも知れません…」
「…夢?」
「はい。ずっと同じ夢を見ている気がするんですが、内容は良く覚えてなくて…、”ヘンリーを護らなくては”と、その気持ちがドンドン強くなるんです。」
「…お前が、夢に振り回される様には見えないが…。ふむ、ジェームス、少し鑑定させて貰っても良いかな?」
”鑑定”は兄上の祝福だ。
基本的な事柄だけでなく、観る人間の今の状態も解る。呪いに掛かってるとか、病を患ってるとか…、嘘をついているかどうかも。
「はい、大丈夫です。どうぞ…」
「緊張しなくて良いよ、直ぐ済むからね」
俺の逡巡を見透かして兄上が優しく笑う。
「………」
兄上に両手を握られると、すぐに白い光が辺りを舞い、兄上のルビーのような紅い瞳が揺らめき出す。
「うーん、特に問題は無さそうだね。誰かに操られてるのかと思ったんだけれど。」
「兄上!サラッと恐ろしい事を言わないで下さいっ」
「ふふ、随分可愛い事を言うね。王族なんだから、何があっても不思議じゃ無いだろう?」
「…それは」
確かに。この兄上を蹴落として、俺を王にすげようとする奴等は幾らでもいる。
隣国から嫁いで来た母を持つ兄上よりも、公爵家から嫁いだ俺の母の方が、この国の血が濃いと云うのが建前だが、自分達が甘露を吸いたいだけだ。
折に触れては、自分達の都合が良い様に、俺を傀儡にしようとしているのは良く解っていた。いつ妙な術を掛けられて居たとしても不思議では無い。
兄上はそれを懸念したのだろう。
そして、もしそんな事実があったのなら、きっとこの兄上は自分の光魔法を惜しげも無く使って、俺に解呪を施してくれただろうと、素直に思える。
今までは、録に顔を合わせる機会もなく、兄上は敵だと教え込まれ、アシェルの隣に相応しいのは自分だと思って居たが、ここで数日 兄上達と暮らすようになって、俺は随分と思い上がった子供だと思い知らされた。
ここへ来る時も思ったが、評判だけを聞いてその人を解ったつもりでいるのは、本当に愚かな事だ。
「どうした?ジェームズ。そんな子犬みたいな顔をして。大丈夫、きっと直ぐにヘンリーは見つかるよ。だってこの国の王太子候補が二人も一緒に探して居るんだからね」
ウィンクして軽い調子でいう兄上の目元が黒ずんでいる。俺が感情のままに暴走して、この部屋に繋がれている間にも、寝不足になるほど必死でヘンリーを探してくれていたんだろう。情けない。
「ええ、兄上。俺も捜索に加わります。今まですいませんでした。」
頭を下げて謝る俺に、兄上は軽い調子で笑って拘束を解いてくれた。
「お前の助力を得られるのは有難いね。でも、先ずは しっかり食事と睡眠を摂ってからだ。扱き使うつもりだから、覚悟しておくんだな」
「はい!」
そう言って兄上は部屋を出て行った。直ぐにファーニーがパン粥を持って現れる。ファーニー。
俺は、夢の中でもファーニーと一緒だった。そんな気がする。じっと見つめていると、ファーニーが不思議そうな顔をする。
「? どうしました?ジェームズ様。まだお気分が宜しくないのですか?」
「いや…、いつもお前の夢を見ていた気がしてな…」
思わずポロリと言葉が零れる。するとファーニーの顔に赤みが差す。
「………ジェームス様。こんなところで侍従を口説くなんて、どういうおつもりですか?」
「バッ!……バカか!そー言うつもりで言ったんじゃ無いッ!」
慌てて弁解する。
「無自覚ですか?はぁ、全く。ご自分の麗しい容姿をお忘れなく。そんな甘い言葉を掛けられてその気にならない人間はおりますまいよ。これからは充分に相手と言葉をお選び下さいまし。」
「…フン、何を言ってる。魔力が強過ぎたせいで真っ黒な髪に紫の瞳だぞ?恐れこそすれ、麗しい等と…」
「またそんな事を仰って!貴方様は、この世で一番美しいですよ。毎日言っているでしょう。」
「そんな事を言うのはお前だけだ!」
「今は、ですね。その内、世界中が貴方を賛美し始めますよ。」
ニッコリと笑うファーニー。コイツはいつの間にか側に居た。いつもこうやって戯言を言って楽しそうにしている。仕事は出来るので、俺の命令以上の働きをする所は気に入っている。
コイツが、何かにつけて俺を褒めるのでいつの間にか自己肯定感が強くなった気がする。まあ、役には立っているか。
ガターン………!
「ジェームズ様!!」
何故か急に頭が割れるように痛む。体が床に転がるのが見えたのを最後に俺の意識はそこで途絶えた。




