第一部 『学校生活』 第一話 ホームルーム
西暦25XX年・・・
この世の中には『先生』以外の職業はない。会社などもちろんなく、この世の中にある建物は家と『学校』だけだ。そしてそこには多種多様の『生徒』がいた。
【ホームルーム】
−不良生徒−
「あー!ったくよお!やってらんねぇんだよお!」
ガン!とドアを蹴る音が廊下に響いた。
今の時間は朝のホームルームの途中。普通なら教室にいて先生の話を聞いているはずなのだが、彼はさっきの言動の通り『不良』だ。話などまともに聞いてはいられないようだ。
「上山!席に戻れ!」
教室からもう一人の男性がでてきた。どうやらこのクラスの担任のようだ。
「その上から目線が気にくわねぇんだよ!」
「そんなことは当たり前だろう。私は『先生』でありお前は『生徒』なのだからな。」
「んだとぉ」
上山と呼ばれた少年は静かに、だけど素早くその先生の元へいき胸倉を掴みあげた。
「てめぇ何様だ?」
「様をつける程ではないがお前より偉い存在だということは確かだな」
先生の方は冷静にきっぱりと言った。
「ふざけんな・・・てめぇら『先生』とやらが勝手に決めたことだろ!そんな自分勝手な事に俺ら『生徒』が従う必要はない!」
「フンッガキが」
と誰にも聞こえないよう小さく言った。
「そろそろ教室に戻れ。早くホームルームを終わらせたいからな」
この愚図と言いながら掴まれていた胸倉の手をパンッと払い、ツカツカと教室へ戻っていく。
しかし上山の方は今ので完全に理性が飛んでしまったようだ。
彼は三歩で追い付き後ろから蹴り飛ばした。
「話は終わってねぇ」
と静かに言う。すると先生の方は
「『学校絶対禁止条令』の第1、『校則』にあたる、第1702学校則、『生徒が先生へ暴行を振るう事は、いかなる事情があってもしてはならない。』に反した。よって、特別処置を行う。」先生はそう言うと腰の後ろからある物を取り出し、それを上山に向けた。
その瞬間、ドンという音がした。その後誰かが倒れる音がした。そこには火薬と鉄の臭いが充満していた。この事に騒ぎ出す者は誰もいなかった。
まずは謝ります。 すみません え〜以上です。 ・・・なんかすみません では