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始まりの時
始まってしまいました。
恐るべき魔王が世界を支配する。
もはやこの世界には、人間にとって安住の地となる場所は存在しない。
「このままでは、この世界は滅びてしまう」
そう言った彼の握り締めた拳が、微かに震えていた。
エライン・D・アヨウ。
彼の不安は、その元に集う子供達にも伝わってしまう。
このまま、全てが終わってしまうのか?
そんな雰囲気の中で
「エライン!」
と叫んだ者がいた。
目覚ましの音を感じながら、俺は
夢の中で、あの世界の事を思い出していた。
もう何年も前の事なのに、一年に何度か
こんな夢を見る。
エイランの元に集められた子供達。
その子供たちの中にいる自分。
やがてエイランが、自らの命と引き換えに行う
術によってこの地に転生した。
無理だってわかってるんです。
でも




