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始まり

暗闇の中で目が覚める。

上も下も分からない所に、僕はいた。

どれだけ足掻いても身体は下へ落ちてゆく。快楽が痛みに変わる、体が泡となって溶けていくと同時に意識も薄れる。

どうしてこうなったかなんて考える余裕は無かった。ただただ身を任せ、目を閉じるしかなかった。そんな時、頭の中に声が響く

「私、の


せい、で」


僕は声が聞こえた瞬間、目をゆっくりと閉じた。

その時、僕の目は涙を流していた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

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┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「!?」

僕は鳥の鳴き声で飛び起きる。さっきのはどうやら夢だったらしい。周りを見回す。薄暗い部屋に、舞台の幕のような赤いカーテンの隙間から日が差し込んでいる。隅にはテーブルがあり、その近くの壁には大量の紙が貼られている。何だろうあれは……と思っていた所、手に暖かい風が吹く。

「?」

僕が寝ていた所の隣には、ぶかぶかのパジャマを着た、銀の長髪の幼女がいた。僕は慌ててベッドから飛び降りる。

(状況を理解するのに必死で気づかなかった……)

少女はまだ寝ている、僕はここから逃げ出そうとした、もしもバレて叫び声を出されると、人に見つかり、色々と面倒になる。立ち上がって歩きだそうとすると、転んでしまった、障害物もなく、つまずきそうな段差もない。身体がいきなり重くなったのだ、床を這いながら進む。

「あ、と、もぅちょっと……」

舌が上手くまわらない、そんな事は今どうでもよかった。ドアノブに手を掛ける。

「……んぅ?」

後ろから声が聞こえた。そう、少女が目を覚ました声だ。僕は後ろを振り向く。

少女は、目を擦った後、僕を見る

「あぁ……、」

そんな声と共に彼女の目から涙が流れる。彼女は僕に近寄り、抱きしめる。

そんな彼女を見て、僕は呆然とするしか無かった。




この物語は、僕と、彼女がこの家に戻ってくるまでの物語

そして、彼女の魔術をめぐる冒険譚でもある。

小説家になろう初投稿です。

未熟者ですが、連載する予定です。よろしくお願いします

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