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こんな先輩に出会えるなんて!

ーーーーーーー「付き合ってください」

冬に少し近づき肌寒さを感じ始め、草木も生える気配が途絶え少しずつ散っていく別れの季節。周りの有象無象からは「別れた」だの「時間の無駄だった」だの聞こえ始めた中3の冬の頃。オタ道をのうのうと突き進んでいただけだった一廼穗瑛太は・・・


〝生まれて初めて女子に告白した〟


彼女もさぞ驚いたことだろう。彼女との仲は良くもなく悪くなく時々話すようなただの通りすがりの関係だったのだから。だが自信がなかったわけじゃない。もしかしたらいけるんじゃないか。向こうもこちらのことを気にしていてくれたりするのではないか。そんな根拠のない淡い期待(=テスト勉強してなさ過ぎてなぜか生まれる謎の余裕のようなもの)を心に抱きながら告白したのだった。


「ごめんなさい・・・」


結果はまぁ予想通りではあったのだが今は、そこで恋愛の難しさを知っておいて良かったと思っている。(正確には女子とは男子には理解できない異質の存在であるという事を理解することができて)そしてこれは告白した後に知ったことなのだが、そんな事を思う告白した当人とは裏腹に告白された女子はすでに付き合っている男子がいたらしい・・・。やはり女子はわからない・・・。


そんな事を考えているうちにもうすぐ卒業の季節。

高校生になったらどんなことをしようか考えると同時に勉強についても悩んでいた。

渡来高校に行こうか?それとも勝賀高校に行こうか?もしくは受かるなんて到底思わないが自分の家から最も近い霞高校を受けてみようか?

その期間は考えすぎてろくに眠る事が出来なかった・・・


結果、最終申し込みギリギリまで悩んで渡来高校と分不相応ではあるが霞高校を受けてみる事にした。

どっちか受かってるといいな~…まぁまず絶対に霞高校に受かることはないんだけどね~…。


そもそも瑛太は学業の成績はあまり良いわけではないのだから・・・


っていうか…オタ道を突き進むのに励んでいるのを踏まえると他と少し劣っているまであるよなぁ~…。

無論自分も自分の頭の良さはちゃんと理解していた。が、つい奇跡というものをを信じたい欲が出てしまい自分のレベルよりも数ランク上の学校をえらんでしまったのだ。まぁ若気の至りとして許して欲しい…。

そうして毎日1日6時間勉強が始まるのであった…。


受験日当日は眠れず不眠で勉強をし臨んだ試験であったが渡来高校は不合格。

僕絶対留年じゃん・・・なんてマイナスな事を考えながら次は霞高校。届いた合格通知をため息交じりに開くのだったがなんとビックリ!そこには合格の文字が!顔が(;゜Д゜)こんなのになりながら「おっしゃあああぁぁー!」とめちゃくちゃ喜んだ。


そして時は現代に戻る。


遂にやってきた高校の入学式。休み中はアニメやゲームなどに現実逃避しているのもあってとても太陽の光がまぶしかったのだが無事校舎に入ることができた。だが登校中も入学式の最中も早く終わんないかな~の思考のオンパレード。

そして式が終わると早々に学生が友達(?)か何かを連れて体育館から出て部活見学等そのた諸々に駆け出していってしまった。僕も少し戸惑ったがすぐに考える事そのものを止めた。

そして僕は部活をしている先輩達を、目をキラキラさせながら見て楽しそうにおしゃべりしている学生君らを無視して、というか目もくれず迷いなく校門に向けて歩き出す。そんな俺の目の前に突如チラシ?パンフレット?のようなものが落ちてきた。

少し立ち止まり拾おうか拾わないか考える。

そして結果的に早く帰りたいのだがな・・・などと思いながら同時に一体なんなんだと思い紙を覗き込む。


生徒会役員募集中!この紙を見た人は強制的に生徒会入部!どんまい!ちゃんと紙を見た人を見張っています!

ーーーーーーー「は?」

だが僕は、その後思うのだった。これは運命だったのではないかと。

でもそのときは唐突過ぎて何も考えられなかった。一体何をいっているのだ?と。意味わかんね・・帰ろ帰ろなんて考えていた。

すると突然どこからかうおぉぉー!と可愛らしい声が聞こえてきた。

こんどは何だ!?などと思っていると声がどんどん大きくなっていく。

どうやら走っているのは女の子のようだなどと遠目で確認し、、、、帰ろうとする。

だが校門まであと少しと思った時にドスッと鈍い衝撃が走り意識が無くなるのを感じた。

「にゃはは!予想どぉおり!釣ぅれたぁ!」

棒で学生、しかも新入生の意識を奪い自慢げに高慢する少女。

彼女とは一体・・・。


To be continued・・・




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