2章2話 逃走
新キャラです。
新キャラ目線です。
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私、ユーフェミアは後悔していた。
あの時里から抜け出すべきではなかったと。
あの時人間を軽々しく信用するべきではなかったと。
そうしなければ今のようにはなっていなかった
ジョン「おい!どこに行きやがった!探せグイル」
ジョンとグイルは雇われの傭兵だ。
グイル「へい兄貴、ところで兄貴、逃げ出した奴隷は連れて帰りさえすればいいんですよね?」
ジョン「そうだ。連れて帰る途中でなにがあろうとも不問だとよ」
グイル「つまり途中で一発ヤっちゃっても不可抗力ですよね?」
ジョン「へへへ、そう言うこった」
ジョンはそう言うと鞄から桃色の液体の入った瓶を取り出した。
グイル「兄貴そいつは?」
ジョンは下卑た笑みを浮かべると、
ジョン「ふっひひ、こいつは娼館の支配人からもらってきた特殊な調教用の媚薬だ、なんと飲まみずにそのままぶっかけるだけで効果が出るみたいだ。くひひひ」
グイル「そいつは楽しみですね!」
ジョン「わかったら早く探すぞ!こんなわけのわからない森にはいたくねぇ!」
そう言うと二人はまた私を探し出した。
私はどうにか石を投げて気を逸らそうとしたが、逆に私の場所がばれてしまった。
ジョン「逆だグイル!石の音がする方の一直線上の逆を探せ!」
グイル「へい兄貴!」
ジョン「へへへ、俺から逃げられると思うなよ!何年この道にいると思ってんだ」
グイル「兄貴!見えました!」
ジョン「捕まえろ!」
私はグイルと言われる男と目が合ってしまい、その瞬間に逃げ出した。
ジョン「くへへへ、逃げんなよ?悪いようにはしないって!」
グイル「そうだよエルフの美人な姉ちゃん!おとなしく帰ろぜ!」
もちろんそんな言葉は信じられなかった。
私はエルフ。
森の民とも言われている。
そんなエルフの中でも私は特殊。
風の精霊が見えるし、意思疎通も出来る。
普段は精霊の方から話しかけて来るような事はないけど、今だけは私に安全な場所に連れて行ってくれるみたい。
精霊は嘘はつかない。だから私は精霊の言葉に従った。
精霊の言葉に従い、森を奥へ奥へと進んでいった。
森の最深地に「彼」はいた。
精霊は「彼」と一緒にいる事が一番安全だと言う。
そう言うと精霊は彼のそばに行き、
なんと彼の頬にキスをした。
私は信じられなかったが、
後ろからあの二人の男が近づいてきている事を考えると、選択肢なんて無かった。
ユーフェミア「あの!私を助けてくれませんか?」
目の前の、言い伝えにのみ存在する【精霊に選ばれし者】にそう言った。
ユーフェミアについてはのちのち詳しく触れると思います。
エルフってロマンですよね。