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チート転生者は平凡を目指す  作者: 瓜生ヶ崎
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1章 9話 魔術について

現代の魔法についてです。


チャイムの音が修斗達の目を覚まさせた。

「...ちょっと出るか....」

「セリアー?帰ったよ?起きてる~?」

出る前に時計を見るともう10時だった。

何か聞き覚えのある声だった。

「あれ?この美声は....」

修斗はドアを開けてみると、ドアの前には初めて会った時となんら変わらないアークさんとセラさんが立っていた。

「........しゅ」

アークさんが声を絞り出す前に、セラさんが抱き着いて来た。

「しゅうとぉおおおおおおおおおおおおおお!」

「ぐふぉ!」

抱き着いただけではなく、セラはそのまま修斗にタックルをして、修斗はそのまま後方へ吹っ飛んでいった。

「ちょ!セラ!飛んでる!修斗君が飛んでる!」

「え?」

運よくソファに激突して止まった修斗を部屋から出てきたセリアとセイラが手当てしていた。

「修斗さん!大丈夫ですか!!お母さん!いきなり何してるんですか!」

「いやぁ、ごめんごめん、嬉しくなってつい...」

セラとアークは荷物をもって入ってきた。

「修斗?大丈夫か?」

「いたた、セラさん...腕あげました?」

「まあね」

セラは自慢げにそう言った。

「何?寝起き?休みだからってだらだらし過ぎじゃない?」

「うう....」

「まあいいや、修斗、いつぶりだい?」




それから荷解きをして、セリアやセイラにお土産を渡して、六人でソファに座っていろいろ話をした。

やはり魔法の常識を覆したアークさんのデバイスを知らないと言う話には驚いたようだ。

「そうか、僕の作ったデバイスを知らないほど遠くに行っていたのか....」

「ええ、そんな感じです...」

「あんた?試作品が何個かあるから、それを貸したらどうだい?」

「え、あるけど、何が起こるかわからないし」

「じゃあアークさん、試作品のデータをあげるので、僕とディーネの固有デバイスを作ってください?」

「そうだ!それならいいよ!試験体になる代わりにならいくらでも作るよ!」

「ちょっとお父さん!修斗さんを試験体だなんて言わないでください!」

「うっ...ごめん...」

「いいですよ、気にしてないので」

早速アークさんは鞄からいくつかデバイスを取り出した。

「これは僕の最高傑作で、修斗君がくれたスタープリズムで作ったんだ。あれから効率的な加工法が見つかって、全力で作ってみたんだ」

アークは肘まで覆う籠手のようなデバイスを差し出してきた。

「これはかなり複雑に作ったんだ。このデバイスに魔力を通すと、拳から棘が出たり、手のひらからナイフが出たりするんだ!コードはまだ入力してないけど、これは初級が3つ、中級が4つ、上級が5つまで入ると思う。次はこれだ」

アークは大きな傘と鉄扇を取り出し、ディーネに渡した。

「これはペアになったデバイスで、傘は魔力を一度通すと開いて、傘の魔力を吸収すると、扇子の方も同じで、魔力を通すとだんだん開いて、魔力を通すのをやめるだんだんで閉まるんだ。傘の方は初級が5つ、中級が4つ、上級が6つ、扇子は初級が3つ、中級が2つ、上級が4つ、傘は防御系魔術への親和性が高く、開いた状態で防御魔術を使うと効果が上昇するようになっているんだ、扇子は風魔術への親和性が高く、扇子が完全に開いた状態で魔術を使うと効果が上昇する」

「アークさん、俺のデバイスの方は?」

「ああ、それは....確か左手のデバイスを右手で触れた状態で魔力を流すと、左手のデバイスが刀になるんだ、和の国でかっこいいと思って作り直した。刀状態は全属性魔術への親和性が高い」

「ありがとう、さっそく試してみよう」

修斗は手をパンと叩くと、ソファや家具が逆転した。

「ん!?ここは!?」

「別の世界です。ここで何をしても元の世界には影響ありません【転移】」

修斗は全員を開けた平原に転移させた。

「ここらへんなら全力で撃っても問題なさそうですね。ディーネ、まずは傘なしでやりあおうか。アークさん、デバイスに入力する機械は必要?」

「いや、僕の【コード入力】でいつでもできるから大丈夫」

「じゃあまずはディーネのデバイスから入力しようか、なにがいい?」

「待ってくれアークさん、自分でコードを入力できないか?」

「え、できなくないけど、ミッドガル共通語と共通数字の組み合わせだから、初級魔術でも20万文字ほど打ち込むけど大丈夫?」

「とりあえずコードを教えてください」

「この表にすべて書いてある」

修斗に一枚の表を渡した。

「【真理解読】【基本解読】【完全理解】」

表のコードは基本しか書いてないが、修斗はコードの全てを理解した。

「なるほど、これは面白いですね」



それから二人いろいろ試して分かったことがいくつかあった。

・【魔術単語】というものが開発された。

・魔術単語は長い詠唱や複雑な魔法陣の重要な部分を切り抜いて、もっと簡単にしたよなもの

・簡単な魔術単語を並べるだけで、強力な魔術が発動できる

・デバイスは魔術単語言う時に、一単語にかかる魔力消費量を軽減してくれる

・軽減している時も、デバイス自体に負荷がかかるので、あまり強力だったり長かったりするとデバイスも壊れる(実体験)


その他にもいろいろ分かったことがあった。

「【帰還】」

修斗がそう言うと、元の世界にみんな帰っきた。

「なんだか夢のようだったよ」

「そうだね...」

「あれ!?ここは!?」

「元の世界ですよ?セイラ?」

「セラさん、久しぶりにセラさんのご飯が食べたいです」

修斗は未だに夢心地のセラにそう言った

「任せろ!レシピは全てマスターしたからな!一番特になやつを作ってやろう!」

「全てマスターしたんですか?すごいですね、もう一冊あるのでどうぞ」

修斗は2と書かれたレシピ本を渡した。

「.....まだあったのか.....」

「ええ、あと三冊ほど」

「とりあえず2をもらおう.....これはすごい.....」

セラさんは本をもらうと、食い入るように読み始めた。

「さて、今日は久しぶりに俺が作りますね」

そう言って修斗はキッチンに立つと、レシピには書かれていない秘伝の料理で全員の舌を唸らせたのだった。



セラ「これは.......美味すぎる.....」

修斗「秘伝のレシピなので」

セラ「....恐ろしい子!....」


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