閑話 猫
閑話です。
興味ないわ!という方は飛ばしても構いません。
「う~ん。闇堕ちしちゃったかな、彼」
修斗を転生させた猫は、いわゆる神様、専門的に転生を管理する、
「転生の神様」だった。
この転生の神様は他の神様とは少し違っていた。
神様だけど神界に入る事が許されていないからだ。
その代わり許されたのは、真っ白い転生の間から転生者を覗き見るだけだった。
「僕としてはあまり彼には闇堕ちしてほしくなかったんだけどね」
しかし神様達は人間には深く干渉する事は許されていなかった。
「それじゃ、彼が寂しがらないように、少し良い出会いをさせてあげよう」
「このまま彼を放置するのも転生させた方としては少し無責任かな?」
神様はそう言うと、何やら呪文を唱えだした。
「僕は万能じゃないからね。きっかけを作るくらいしかできないけど、あとは当事者次第かな?」
そう言って呪文を唱え終えると、神様はぐったりしてしまった。
「やっぱり人間界には干渉したくないな。転生させる時より疲れるじゃないか...」
そう言うと猫の前には白い服を着た厳つい男性が立っていた。
「人間界への過度な干渉は禁止されている」
「わかったよ。次は僕をどんな姿にしたいんだい?【創造神】」
「此度は何もせぬ。ただし次に干渉した場合、貴様の姿は犬畜生以下になるだろう」
「わかった。わかったから早く帰ってくれ」
そう言うと創造神は消えていった。
「あ~あ、バレちゃった。まあいいか」
そう言うと転生の神様はまた仕事に戻って行った。
猫様の正体は転生の神様でした。
作者は猫が好きなので猫にしましたw
深い意味はありません。