1章11話 魔人襲来
エロームがやって来ます
「さぁあああ始まりました!年に一度の大イベント!待ちに待ったかあああ!【大武闘祭】だぁああああ!」
「うおおおおおおおおおおお」
街の中央にある、騎士団の訓練場であるコロシアムに大量に名高い剣士や拳闘士などが集まっていた。
「今年はなんと特別!にいつもは2日の所!今回は一週間だぁああああああああ!」
「「「うおぉおおおおおおお!!!」」」
「なんと今回は!新内容!『ヴィクト!バトルロワイヤル』を開催するようだぜええええ!以下がルールだ!」
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ヴィクト・ロワイヤル
参加人数 無制限
試合時間 10人になるまで
会場 街全体(家宅侵入は禁止)
制限 悪質な家宅攻撃、精神汚染攻撃、殺傷武器や殺傷魔法などのみ
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「わかったか野郎ども!つまりは!家にわざと攻撃したり洗脳魔法さえ使わなければ何をしてもいいって事だ!わかったら数時間後に鐘がなるぜぇ!全ての家宅には【一級結界魔法】【入らずの陣】が施されてるからお前らの自宅以外入っても無駄だぜ!参加者が自宅に入った瞬間棄権と見なすからお前ら家に帰るなよ!」
「うぉおおおおおおおおお」
「やってやるぜぇええええ!」
街のそこらじゅうから歓声が聞こえて来た。
皆、手に杖やら武器やら持って家に外から出て来た。
「それじゃあ!参加者は家に外に出てくれ!」
皆武器や食べ物を持って外に出た。
「それじゃあ!開始だああああ!」
そう言うと家の外に出ていた人の頭の上に【参加】と言う文字が浮かんでいた。
「参加の文字が出ている人は攻撃していいぜ!それじゃ!開始だぁあああああああ!」
その掛け声と当時に、街全体は地獄と化した。
さならが本当の戦争にようで、そこには敵しかいなかった。ある者は魔法で相手を気絶させ、またある者はあまりの熱気に自室で震え、ある者は手当たり次第に相手を昏倒させた。
そんな中、一つに空間だけくり抜かれたように静かで、そこには2人の少女しかいなかった。
「ユーさん。今日こそは決着をつけましょう」
「マオさん。今日は手加減しませんよ?」
2人がお互いをにらみ合い、魔法を使うために全力で魔力を練り上げる。その周囲には不可視の高濃度魔力が集まって来ており、魔力を持たぬ者が足を踏み切れれば一瞬で体内魔力が過飽和を起こし一週間は激しい頭痛と吐き気に襲われるだろう。
「【我が呼ぶは風帝、創世の五帝にして天候を我が手にする者…】」
「【我が呼ぶわ闇帝、始原のニ帝にして光喰らう者…】」
2人が詠唱を始めた。
この2人が詠唱をしているうちは、他の魔法使いは一切魔法が使えないだろう。
なぜなら2人は己の体内の魔力だけではなく周囲の魔力すら吸収しているのだから
「まずは挨拶がわりに【帝級魔法】行きましょうか」
「そうね。私はもっと上でもいいのだけどね」
「【風帝魔法:グングニル】」
「【闇帝魔法:ゲイボルグ】」
お互いに魔法をぶつけると、衝撃波で半径数kmの冒険者が吹き飛び、全員戦闘不能になった。
「あら?マオさんもとあろう者がこの程度?」
「まあ、私はまだ全力の1/10も出していませんけど?」
「やりますね」
「ユーさんこそ」
2人は睨み合うと今度は先ほどより強力な魔法の詠唱を始めた。
マリネside
「四列横隊!盾騎士を前に!弓騎士を守れ!弓騎士!曲射で敵を狙え!」
弓の矢は先が布で詰まっているものだが、強弓から当たれば十分気絶には事足りるだろう。
「このまま前進だ!」
マリネの指示は素晴らしく、今の所騎士団の脱落者は100名ほどしかいない。ちなみにその100名はマオとユーの争いの余波に不幸にも当てられてしまったものだ。
マリネはこれ以上ないほどワクワクしていた。
ここ最近修斗が単独行動をしているのは知っている。
それは恐らく私をびっくりさせるような行動だと考えているからだ。私の鍛錬に最後までついてきたのは修斗が初めてだかで。早く修斗と戦いたい。修斗の本当の力が知りたい。そんな一心で騎士を率いていると、
参加者の中に1人異質な者がいる事に気付いた。
そのものは無数の女性に囲われながらゆっくりと歩いてこちらへやって来て、周囲の男性をまるで指揮するかのように壁に打ち付けたり空へ打ち上げたりしていた。
そして私はその男を見た瞬間、本能的に逆らえないような気がした。これは私が捨てたはずの雌としての本能だと言う事が分かった。体の興奮を必死に意識で制御し、目の前の異質な男から目を逸らそうとしたがそれも出来ず、だんだんと力が入らなくなって来た。周囲の騎士も私の様子がおかしい事に気付いたのか、一斉にその男に襲いかかるが、その男が「【空掌打】」と言うと一斉に後ろに吹っ飛んで誰1人動けなくなってしまった。
その男はゆっくりと私に近づくと、私も体の興奮がより激しくなってきたようだ。そしてその男が私に触れると、つい嬌声を上げてしまった。
「ああ!いい声です!その声が聞きたかった!その声を私のベッドの上で思う存分鳴かせましょう!」
そう言うと私はその男に抱きかかえられて、そのままゆっくりと意識がが遠のいて行く事に気付いた。
はわわ!マリネさんがお持ち帰りされてしまった!




