1章7話 お約束
マリネさんが可愛い。
夕食後
「さて、三年は初めてこの街に来たのかな?」
「はい。そうですね」
「実はな」
マリネは身を乗り出してきた。
「もう直ぐこの街の一年に一度の大目玉の祭りが開催されるんだ」
「祭り?、どんな」
「その名も、ヴィクト武闘祭りだ」
マリネさんは大きな胸を張ってそう言った。
「詳しく教えてくれますか?」
修斗はそう聞いた。
「ああ、この祭りは二ヶ月後に街をあげて行われる祭りで、毎年色々な街から大勢の人が来るんだ」
「ほうほう!」
「これは内緒なんだが」
マリネは修斗のそばに座り直してこう言った
「今年の祭りは一週間に渡って行われる」
「なるほど。なかなか長いですね」
「なぜかと言うと、武闘祭りはその名の通り、全て武を闘わせて競うんだ」
「まあ、そうでしょうね」
「私も騎士達を引き連れて参加する予定だ」
「それは盛り上がりそうですね」
「三人は出場するのか?」
「「はい!出ます!」」
「あ、あれ、俺の意見は」
「ご主人様祭りですよ!参加しないでどうするんですか!」
ユーは興奮した様子でそう言った。
「旦那様!私は祭りと言うものに行った事も見たこともありません!ですのでとても行きたいです!」
「そ、そうか」
「三人は出てくれるんだな!?」
「あっはい、そうです」
「そうかそうか!これは良かった!今年は一層盛り上がりそうだな!」
マリネは嬉しそうに元に席に戻って飲み物を飲み、一息落ち着くとこう言った。
「ところで、ユーさんとマオさん」
「はいなんでしょう?」
ユーがそう言うとマオもつられて
「はい」
と言った。
「お、お二人は…修斗さんとは…け、けけ、結婚…しているのですか?」
真っ赤な顔と消え入りそうな声でそう言った。
「「はい!」」
「そうか…」
マリネが露骨に残念そうな顔でそう言った。
「ああ、そうだ、修斗さん」
マリネはキリッとした顔でこう言った。
「しばらく私と一緒に騎士の訓練をしたり、訓練に協力してくれないか」
「え?どうでして俺が?」
「君の強さはセラさんから聞いている。セラさんの目に狂いはないからな。ぜひ頼んだ」
「まあ、いいですけど」
「やった!それじゃ!明日朝食後に庭で待っている!」
マリネさんは新しいおもちゃを貰った子供のようにそう言うと
「今日はもう遅いし、明日に備えてもう寝るよ!おやすみいい夢を!」
自分の部屋に戻っていった。
「それでは御三方。部屋まで案内します」
バルトが迎えにきた。
部屋に帰る途中にバルトはこう切り出した。
「あのようにマリネ様が喜ばれたのは久しぶりです。改めてお礼申し上げます」
「まあ、笑顔の方が似合うしな」
「それと明日の朝の鍛錬の話なんですが」
「え?鍛錬?」
「ええ。恐らく明日朝はマリネ様と一騎打ちの後、マリネ様に鍛錬を言われるでしょう」
「え?なんで?」
「非常に言いづらいのですが、マリネ様はこれでも騎士団最強です。この街最強の守護力と言えるでしょう。そんなお方との一騎打ちです。いくら冒険者とは言え、恐らく叶わないでしょう」
バルトはただただ親切心でそう言った。
「まあ、それも明日わかるさ」
「くれぐれもっお怪我の無いように。マリネ様は久しぶりの一騎打ちでつい手加減を忘れるかもしれません」
「まあ、大丈夫だろ」
そんな話をしていると部屋についた。
「それでは、朝はメイドが呼びに行きますので、ごゆるりとお休みください」
自室にて睡眠前
「ご主人様、あのような物言い、悔しくないんですか?」
「…いや?別に?」
「ですが旦那様、旦那様はガリウスを倒すほどの実力者、あのように舐められては…」
「別に気にしてないよ。俺はマリネさんに勝つためにここに来たわけじゃないし」
2人が何か言おうとするのを制して修斗はこう言った。
「さて?今日は誰が添い寝してくるのかな?」
「「私が!」」
2人同時にそう言った。
「じゃ、今日も三人で寝ようか」
修斗達は美味しい料理のおかげか、ぐっすりと眠れた。
精霊達「私達忘れられてませんか?」




