3章14話 瞬殺
魔人と戦います。
「やっぱりか…」
「ご主人様、ここは私にお任せください」
そう言うとユーは一歩前に出て無数の召喚陣に対峙した。
「【風視風聴】」
このスキルは風届く範囲全てを見る事が出来、全てを聞く事が出来るスキルである。
すると召喚陣からゆっくりと禍々しい魔物が出て来た。
「【大気操作】」
このスキルは周囲の大気を操作する事が出来る。
「これで見えませんし匂いでバレることもありません」
すると、召喚陣から魔物が姿を現した
「Lv60、上級合成キメラ、Lv80 ドラゴンキメラ、Lv70 合成エイプ、Lv、88上級ドラゴンゾンビ」
「ほう。名前までわかるのか、なかなかのスキルだな」
「このスキルは風の届く範囲なら相手のLv、名前、種族、弱点がわかります」
「おっと、こっちに来たぞ。どうする?」
ユーは空中に浮くと、アークに作ってもらった装備一式に着替えて、杖を前に構えた。そしてこう言った。
「【風帝魔法:暴嵐天罰】」
すると幾つもの巨大台風が雷と鎌鼬を持って魔物達に向かっていった。すると台風に触れた瞬間、魔物は細切れにされ、雷に撃たれたように黒焦げになっていた。そして台風は周囲の魔物を吸い込むようにどんどん進んでいき、ついに魔物は全滅した。
「ほう。【風帝魔法】まで使い使えるようになったか」
「ご主人様には遠く及びません」
「これはこれは、素晴らしい!」
いつからいたのか、空中から冒険者らしき人がゆっくり降りて来た。
「お前がガリウスだな?」
「そうだとも!私が四魔人が1人、《統率のガリウス》この名を知らし…「【黙れ】」
修斗は真っ黒の両目でガリウスにそういった。するとガリウスは両膝について声が出ず、口をパクパクさせていた。
「ふん。所詮は小物だな。俺が出るまでもなかったか。ユー。あとは任せた」
「貴様ああああああああ!」
ガリウスは修斗に襲いかかった
「【時間魔法:停止】」
修斗はガリウスの時間だけを止めた
「【空間魔法:切断】」
「【時空魔法:再開】」
ガリウスの時間が動き出すと、気づかないうちにガリウスに頭から足まで真っ二つになっていた。
「……。」
修斗はガリウスの死体を見下ろしていた。
「これが四魔人が……」
「そうですねご主人様…雑魚ですね」
「正直に言うな…俺も思ったが…」
修斗とユーは顔を見合わせて苦笑いした。
「ユー。お前は外のやつらを見てきてくれ。ついでに手助けしてやってくれ」
「了解しましたご主人様」
ユーは風魔法で正門の方へ飛んでいった。
数分後、正門前にまたいくつもの巨大台風が現れ、いくつもの魔物が巻き上げられていた。
「終わったな。うーん暇だ。」
修斗は手持ち無沙汰になったので、思いつきで遊んでみることにした。
「【建築魔法:改装】」
そう言うと修斗は誰もいないギルドや空き家を改装し、増築した。
「これで避難した人たちも帰ってきたら喜ぶかな?」
この修斗の働きにより、戦いから帰ってきた冒険者や避難先から帰ってきた住民たちは自分の家が素晴らしい家になっている事に驚いたが、修斗がギルドマスターの成果にしたらみんな納得してさらにこの街に愛着を持ったと言う。
瞬殺でしたね。
「やつは四魔人の中でも最弱…」
「やつは我らの面汚しよ…」




