第一部 0章 始まり
初投稿です
稚拙な文章ですが、よろしくお願いします。
これからが第一部になります。
僕の名前は修斗。
趣味はライトノベルを読む事、あと美少女ゲーム。
親にはこんなかっこいい名前を付けてもらったが、見た目はいいとは言えない。
デブとはいかないが、クラスメイトで運動部キャプテンで生徒会長の桜井君ほどではない。
頭も大していい方ではない。幼馴染で飛び級進学した倉田ちゃんには及ばない。
言いなれば普通の人だと思う。
桜井と倉田とは仲がいい。
桜井とは昔からの友達だし、倉田は人目から見ても可愛いと思う。
そして倉田は俺の初恋の人だ。
いつも二人で遊んでいた。
高校に入ってから、あんまり二人とは遊ばなくなった。
なんとなく寂しかったが、二人とも忙しいのだと割り切った。
のちのちに別の友人に聞いたのだが、桜井と倉田は付き合っているのだと言う。
それを聞いた時は別に怒りもしなかった。
むしろ二人を祝福した。
僕が倉田と釣り合うわけなんてない。
それから二人とは遊ばなくなった。
なんとなく二人と距離を感じ始めた頃から、クラスでは孤立してきた。
別に孤立した所で大して問題は無かった。
ただ、なんとなく生きる気が失せた。
そうなればクラスメイトはこぞって修斗をいじめだした。
ありもしない噂を流し、それを利用して彼を殴り、蹴り、時には閉じ込めた。
しかし彼は対抗しようとも思わなかった。
多勢には敵わない事を知っていたらだ。
そうしていじめられながらも毎日を過ごしていると、ある日、僕は死んだ。
別に自殺とかではない。
ただ、車に轢かれそうになった猫を助けて代わりに死んだ。
かろうじて意識が残ってた時、助けた猫が僕の顔を覗き込んで来たのは気のせいだと思った。
「………猫…大丈夫かな?……」
「ええ、おかげさまで」
真っ白の部屋で、大きな椅子に座った猫は僕にそう言った。
連載は遅いかもしれませんが、気長によろしくお願いします。