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英雄ファンタジスタ  作者: 廻廻助
序章
5/7

情勢

「ふむ、ここらで丁度よいじゃろ」


「では私が薪を集めてきますね」


二人はの美少女はそう言って大きな木の近くに座った。


「坊主、鍋を出すから持っていてくれ」


「え?」


彼女がそういうと右腕の指輪から何かが出てきた。

それは金属製の少し底が深い鍋だった。


「うわわ!?」


それを俺はとっさに受け止めた。


「ん?坊主よ、アイテムボックスも知らんのか」


「知りませんよ!まだ俺こっちの世界に来てから数時間ですよ!」


「かっかっか!そうかそうじゃったな!」


「もー・・・」


「すまんすまん!アイテムボックスと言うのはな、この指輪のことじゃ」


「指輪?」


よく見ると信長の右ての小指に銀色の指輪が付いている。


「魔力によって内蔵量が変わる収納アイテムってところじゃな。」


「へーこっちの世界には便利な物もあるんですね!」


「うむ、この森を抜けた先にアルタという町がある、そこで冒険者ギルドに登録すれば冒険証と一緒にもらえるから欲しいのならば冒険者登録するのじゃな」


「はい!」


「では坊主、少しその鍋を持っておれ」


「???」


【中級魔法:翆玲の涙】


突然頭上から水が現れ滝のように俺に降りかかった。


「!!!?!!?」


「落ち着け坊主よ、これはわしの魔法じゃ」


「魔法を使うなら使うって言ってください!ビックリしたじゃないですか!」


「はっはっは!すまんのう!」


それでもその水量のおかげか鍋には水が溜まっていた。


「そういえば魔法ってスキルとは違うんですか?」


「うむ、そうじゃの」


「スキルと魔法の違いはまずスキルにはレベルがあること、もちろん魔法にはない」

「そしてスキルは経験を積む、そうじゃな・・・レベルを上げると覚えていくと思っておいよい」


こくこくと俺は頷く。


「そして魔術は誰かから教わる、本を読む、自分で生み出す、誰からから授かるなど覚えるなど様々な方法で覚えられるのう」


「あー、それとスキルによって覚えられる魔法もあったりするのじゃよ」


「ふむふむ」


「まあ坊主は錬金術のスキル以外何も身についてないみたいじゃから今はあまり気にしなくともよい、何かあればわしらから教えよう」


「はい!ありがとうございます!」


「うむうむ良い返事じゃ!」


挨拶は相手をよい気持ちにするって僕知ってる。

ちょっと下心ありながらも俺は信長の話を聞いていた。


「集めてきましたよー」


振り返るとナポレオンさんが沢山の薪をかついでいた。


「うむうむ、大量じゃな!ならばそこにおいてくれ!」


「はーい、じゃああなたは少し離れてましょうね~」


そういって俺はナポレオンさんに押されながら少しその場から離れた。


【中級魔法:黒の種火】


ぼっ・・・!

少し大きな音を立てながら信長さんの指先から火が飛び出した。

それを彼女は器用に操作し薪に火をつけてそこに鍋を追いた。


「よし!これでよいじゃろ!」

「おーい二人とも!終わったぞー!」


「終わったみたいね。じゃあ行きましょ♪」


「はい!」


俺を含めて三人は焚火の前に座った。


「さて、それではこの世界についての続きを教えるわね」


「お願いします!」


「まずこの世界に大国と言われる国は四つあります」

「この四つの国のうち一つでも滅ぶと世界の均衡が崩れると言われています」


1:騎士帝国アヴァロン

2:帝都大和之国

3:現来王国ゾディア

4:太陽連合国フェルドラ


「それ以外の中小国だと・・・」


ドワーフ国ユルド

魔ノ国ルディアス

エルフ国アルカディア


「などが有名ですね」


「ふむふむ・・・」


この後話を聞いてわかったことで、なんとこの世界には国は小さいものから大きいものまで合わせるとなんと16国しかないらしい。


「そしてその四つの大国には王と王宮魔法使いがいます」

「王宮魔法使いは王とほぼ同等の権力がありますが、ほとんどその権力を使わず研究を行ったり、気まぐれに人を助けたり、気まぐれに人を陥れたり・・・いい人達なんですけど癖がある人が多いですね・・・」


基本的にはこの世界の人はいい人・・と・・


「それで各国の治めている王と王宮魔法使いが・・・」


1:騎士帝国アヴァロン  王:アーサー王    魔法使い:マーリン

2:帝都大和之国     王:卑弥呼      魔法使い:安倍清明

3:現来王国ゾディア   王:ギルガメッシュ  魔法使い:ソロモン

4:太陽連合国フェルドラ 王:オジマンディアス 魔法使い:ヘルメス・トリスメギストス


「と言うようになっていてね・・・」


「まてまてまてまて」


「???・・・どうしたんだい?」


「凄い名前が聞こえましたけど・・・」


「あー元々の世界でも偉人だったしね、この世界でも王になったりするのは必然だったんじゃないかな?」


「そういうものですか・・・」


「そういうものですよ♪」


「わしはあんまり国の情勢とかはしらぬからナポレオンがいてくれると本当に助かるのじゃ!」


なぜか銀髪貧乳ロリが胸を張っていたが無視をしながら。


「よくわかりました!ありがとうございました!」


そう言った直後近くの茂みが揺れる。


「「しっ・・・」」


二人に注意されて口を両手でふさぐ。


そして暗い森の影からそれは飛び出した。

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