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カタカナタイトル

クチビル

作者: 雪つむじ

じっとね

ずっとね

向かい合う時に視線の動く先は

一分間に四周か五周くらいはするけれど

最後にいつも落ち着くのは

あなたのクチビルの上になる


それでもクチビルの動きを見るだけで

あなたが何を言っているのなんてわからないし

唇から漏れ出る息が

どんな音をしているのかなんて

耳をそばだてて聞いていなけりゃ

ただのブローの音と同じ


ぬらぬらと動くクチビル

しっとりと濡れたクチビル

その動きはとても赤くて

その色はとても扇情的で

何を吸ったらこんな色になるんだろう

そんな事ばかり考えてしまう


そのクチビルが吸いついたとき

僕の肌は真っ赤になる

クチビルの色が移ったのかもしれないし

僕の中身が出ていったのかもしれない


だとしたら


僕がクチビルの眺めているのは

自分と話をしたいからかな

誰彼構わずKissをしない。

その程度の分別は、あるよ。


ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 唇への情熱は伝わってきました。唇に関する描写がいいですね。 [気になる点] 話全体の向かう先をもうちょっとしっかりさせられたらいいんじゃないですかね。
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