話し合う女子高生 番外編
A子「よーし!お掃除完了したよー!」
B子「おお、見違えるほどきれいになってるな。」
A子「思ってたよりお掃除する所が無かったよ…。」
B子「なんでちょっと残念そうなんだよ…。皿洗いとかゴミ捨てはちゃんとやってるからな。」
A子「せっかくやる気満々だったのにー…。掃除機かけて机の上を整理するぐらいしかできなかったよ…。」
B子「そんな残念そうにするなって。風呂いれておいたから入ってさっぱりしてこい。」
A子「はーい!一番風呂いただきまーす!」
B子「100秒数えるまでしっかり浸かるんだぞー。」
A子「ふー!お風呂気持ちよかったー!」
B子「そいつはよかったな。ちゃんと髪乾かしとけよ。」
A子「わかってるよー!B子ちゃんも入ってきたら?」
B子「そうするかなー。あ、冷蔵庫の中の飲み物好きに飲んで良いからな。」
A子「はーい!ふふふ、お風呂上がりは牛乳に限るねー!」
B子「さてと、私も風呂に入るか…。」
B子「ふー…。久しぶりにお湯に浸かるなー…。」
B子「いつもはシャワーだけで済ませてたけど、たまにはこうやってお湯に浸かるのもいいかもな…。」
B子「A子が来たときぐらいしか使わないなんてもったいないよなー…。」
B子「…………………。」
B子「このお湯にA子も入ってたんだよな…。」
B子「…………………。」
B子「………!?わ、私はいったい何てことを考えていたんだ!これじゃ私が変態みたいじゃないか!」
B子「………。友達に対してこんな事考えるなんて…。」
B子「どうにかしてるな…。シャワー浴びてさっさと上がるか…。」
B子「上がったぞー。」
A子「あ、B子ちゃん!お風呂上がるの早いねー!」
B子「ま、まあな。それよりもお前が持ってるそれはなんだ?」
A子「ふふふ、今日はお泊まりということでパパのDVDコレクションからホラー映画を持ってきたのです!」
B子「あれ、お前ホラーとか大丈夫だったっけ?」
A子「私だってもう高校生だもん!このぐらい何て事ないよ!」
B子「ふーん…。まあ別にいいけどさ。」
A子「B子ちゃんの悲鳴が聞けるのが楽しみだよ…!」
B子「でもその前に晩飯の時間だな。」
A子「わ、私としたことが…。ホラー映画のことで頭がいっぱいでご飯の事を忘れるなんて…。」
B子「晩飯はレトルトのカレーでもいいかー?」
A子「甘口で!」
B子「残念ながらうちには中辛からしか無いんですよねーお客さん。」
A子「そ、そんな…。」
A子「でも私も高校生になったんだし…。よし!中辛でお願いします!」
B子「お、偉いぞ。中辛食べられるなんて大したもんだ。」
A子「えへへ、もっと誉めてもよいぞ!」
B子「まあ私は辛口を食べるけどな。」
A子「こ、これが大人…。」
B子「さてと、カレーも食ったし映画見るかー。」
A子「中辛を食べきった私に怖いものなんて存在しないよ!」
B子「牛乳飲んで辛さを抑えながら食べてただろ…。」
A子「辛いカレーが悪いよ!」
B子「カレーってのは辛味があるから旨いんだよ。」
A子「部屋の電気消してくるねー。」
B子「図星かよ。あ、ついでに菓子も持ってきてくれ。」
A子「夜にお菓子食べたら太るよー…?」
B子「映画を見るときは食べてもいいんだよ。いいから適当に持ってきてくれ。」
A子「んー、まあ1日くらい大丈夫か!」
B子「そーそー1日くらいなんて事ないさ。」
A子「はい持ってきたよー!」
B子「よし、見る準備は完璧だな。」
A子「それじゃ早速見てみよー!」
B子「いやーなかなか面白かったな。」
A子「……………。」
B子「最近のホラーってメイクもかなり細かくて本物の化け物みたいだったな。」
A子「……………。」
B子「それにBGMなんかも恐怖を煽るからなかなか緊迫感あって良かったな。」
A子「……………。」
B子「………………………ワッ!!!」
A子「キャーーーーー!!!」
B子「めちゃくちゃ怖がってるじゃん。」
A子「え、あ、べべ、べっつにー?私全然怖がってないよー?ただ眠くなってただけだよー?」
B子「ああ、もう12時を過ぎてるしな。そろそろ寝なきゃ明日に響くな。」
A子「そうそう!だから私怖がってたんじゃなくてね、明日のために早く寝なきゃって思ってただけだからね!」
B子「あー、はいはい、そうだな。布団敷くの手伝ってくれー。」
A子「ホントにホントなんだからね!」
B子「それじゃ早く寝ような。」
A子「は、はーい!」
B子「……………。」
A子「……………。」
B子「……………。」
A子「あ、あのさー、B子ちゃん。」
B子「なんだ…?」
A子「私そっちの布団で寝たいなーなんて…。」
B子「それじゃあ私はそっちの布団で寝るよ。」
A子「いやいやいやいや…。」
B子「な、なんだよ…?」
A子「た、たまには一緒に寝るのも悪くないよ…?」
B子「やっぱりあの映画怖かったのか…。」
A子「わ、私は怖くなかったけどB子ちゃんが怖くないかなーって心配なんだよ…!」
B子「……………。」
A子「え、えへへ…。」
B子「わかったよ。一緒に寝てやる…。」
A子「あ、ありがとう!よかったー…。」
B子「ほら、早く入ってこい。」
A子「う、うん。失礼しまーす…。」
B子「布団一枚に二人だとなかなか狭いな…。」
A子「それじゃあ私がもっとくっつくよ。」
B子「え、あっ、おまっ…。」
A子「うーん、B子ちゃんの匂いがするよー。」
B子「に、匂いとかお前なにいってんだよ…。」
A子「この匂いはとっても落ち着くよー…。」
B子「あ、あんまり嗅ぐなよ、恥ずかしいから!」
A子「別に恥ずかしがらなくてもいいのにー…。」
B子「そんなに言うならお前の匂いも嗅ぐぞ…?」
A子「うん、別にいいよー…。」
B子「え、い、いいのか…?」
A子「………………。」
B子「え、どっちなんだ…?」
A子「………………。」
B子「あ、あれ?もしかしてこいつ…。」
A子「スヤスヤ…。」
B子「ね、寝やがった…。」
A子「スヤスヤ…。」
B子「いや、でも寝ているってことは嗅いでもバレないよな…。」
B子「いってみるか…?い、いや、寝ている相手にそんなことするなんて間違っているよな…。」
B子「そうだよな、こんな事したら本当に変態みたいじゃないか。」
B子「いや、でもこいつだって私のを嗅いできたじゃないか、それなら私だって…。」
B子「いやでもそんなことしたら…。」
B子「でもやっぱり…。」
B子「う、うぅ…。」
A子「うーーーん!朝だーーー!」
B子「お、おう、起きたか…。」
A子「B子ちゃんオハヨー!すごく早起きだねー!」
B子「いや…眠ってないだけだ…。」
A子「あ、もしかしてあの映画が怖かったんでしょ!」
B子「……………。」
A子「まったくもー怖がりなんだからー!」
B子「……………。」
A子「今度からは怖いことがあったら私に助けを求めてね!」
B子「私はあんたが怖いよ。」
いつもと比べてものすごく長くなってしまいました。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!