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異世界から来た人格  作者: 狼狐
第五章:闇の中の光
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複合神経

彼は全てを受け入れるか?

それともその辛さに耐え切れず壊れてしまうのだろうか?

彼の蘇生には大量の人員とかなりの時間を要した。

だがその時間のお陰で我々は楽に任務を遂行出来たのだ。

その上少人数で蘇生活動をすれば我々の監視網に奴等の動きは特定出来なかった。

これらの点は警察に感謝をしなければな。

彼は気づかなかっただろうが、警察の上層部では既に彼の位置は特定されていて、80人体制で監視と追跡がされていた。

しかし奴等の目を幽霊のように掻い潜って何者かが忍び込んだ。

奴はマークと死闘を繰り広げた後に死亡したがこの事は世間一般には伝わらなかった。

政府が報道機関に規制をかけ、事件を内密に片付けるよう措置を取ったのだ。

...今や市民の過半数はマークに対して信仰的心情を持っている、中々テンポが良い。

我々が派遣したあの女、"サラ・ノーレッジ"は我々が所有する駒の中でも特に優秀だった。

彼女はマークを身元不明の男と共に見事探し出し、それを資料にまとめた。

資料の中には僅かだがマークの住所を特定出来る要素が含まれていたが、彼女はそれに気づかなかった。

が、やはり優秀な駒だった...資料のデータを随時更新する度に我々に送信したのだ。

我々は送信されたデータをバックアップとして保管、彼女の所持していた資料をメインの記録としてこちら側からも支援をしていた。

直後エリックの手によって記録が盗み出されるまでは...。

私は溜息をつき、コーヒーを啜る。

我々はマークが運ばれた病院を探し、部下を送り込み、彼を蘇生中の救命医師達を殺害させた。

武器の価値が下がった今、惜しむ事なく大量の武器を使用出来た。

その後彼の記憶から一部を抹消し、追跡用の送信機を皮膚の下に埋め込んだ。

そしてそれから2日と5時間が経過したこの時、彼は目覚めた。

完全に回復したとは言い難いが寝たきりよりはマシだろう。

問題は彼の今後の動きだ。

正常な人間なら社会復帰のために他人に頼ろうとするだろう、だが彼は違う。

多少の記憶を消した所で彼自身が殺し屋だったという記憶まで抹消するのは無理だろう。

警察や他人に頼るという事はまずないはずだ。

正直言うと彼の精神は異常だ。

多数の人格を所有している所から解離性同一障害の可能性が高い。

だがそれに関する事で疑問点がある。

精神鑑定の結果、所有している幾つかの人格の内一つが欠如していたのだ。

本来の人格異常患者の場合は比較的若い次期に発生する事が一般だが彼の従軍時の精神鑑定の結果と照らし合わせると彼の人格の一部はつい最近欠如したようだ。

それともう一つ。

彼の人格は複数存在しているはずなのに何故欠如しているという結果が出る?

まさか彼の中の人格同士が互いを潰し合っているとでも言うのか?

やはり彼には謎が多すぎる....。

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