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異世界から来た人格  作者: 狼狐
第三章:壊れ出した世界
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鼻水ドライブ

ここのところ不定期更新になりかけている事をお詫び申し上げます

[サラ]

私には彼を、マークを逃がす事は出来ない。

勿論殺人を犯した理由を彼に擦り付ける事は出来ないけれど...それでも彼と共に生きて行くしかない。

私は約30分前に彼の家に火を放った。

ガソリンスタンドで手に入れたハイオク満タンの数ガロンのガソリンを通路や彼の部屋に巻き、マッチで火をつけた。

少々手を火傷したけれどそんな事は気にならない。

何故このような事をしたかって?勿論私と常日頃から同行してもらうため。

家を失った事で彼は金を集めるために仕事を行う。

そこで彼と共に行動をする。

そしたらそこで親密な関係になり、私が彼を家に導くという工程。

街は公的権力で封鎖してるわ。

硬い検問を数箇所に配備して荷物チェックなどが行われる筈。

怪しい点があった場合私の一つ下のクラスの連中に情報が行き渡るから、それを一切の漏れなく管理していれば99%大丈夫。

大量の人材を一度に、それもバラバラに派遣するわけだからかなりの金がかかる。

だけどそれはサムの預金通帳から奪えばいい。

街中にはった巨大な蜘蛛の巣に彼は引っかかるのよ。

今日、この時から本格的に警察が動き出す事になる。


[マーク]

「くしゃん!ズルズル...うぅ、風邪ひいてんのかな」

車内で今にも何者かに襲われそうな恐怖に一瞬だけ襲われた。

またヘートの野郎か?

俺は盛大にクシャミをし、鼻水をハンドルにぶちまけた。

うわ汚ぇ。

手についたそれはネバネバしていて気持ち悪かった。

昨日殺した蝮の部下の脳味噌より粘度が高い。

しかし今は高速道路を運転中のため車を停めてティッシュで拭く事も出来ない。

渋々数時間のダルい鼻水ドライブを楽しんでいた。

だが何かがおかしい。

雨の日に、それも平日に普通ここまで渋滞するだろうか?それも真夜中だ。

それに奥の方に見た事もない小規模な門のようなコンクリートの建物が見える。

新たに設置された料金所?しかしここら辺に高速を下る道なんてあっただろうか?

不審に思った俺は雨の中窓を開け、頭を出してそれを睨み付けた。

その門はたった一部分にも関らず厳重な警戒態勢に置かれ、武装した警察官が一人一人の身分証明証の提示、トランク及び車内の検査を強制している。

生憎俺は犯行に使用した凶器とマスクを俺のすぐ脇に置いていた。

隠しようがない、バレバレの場所で、念入りに探すまでもなくすぐバレるだろう。

そして検閲はついに俺の番を迎えた。

警察が俺の車の窓から身分証明証の提示を迫る。

そこで俺は覚悟を決めた、やるしかなかったんだ。

俺はアクセルを壊れるのではないかという程踏み込み検問の通りバーを勢いよく破壊、そのまま前の車を追い抜いた。

勿論警察は慌てた様子で無線機に向かって怒鳴っている、恐らくムショと通信しているのだろう。

俺はこの安っぽい車で何故か64年式のインパラに乗っている気分になった。

きっと俺はおかしかったんだと思う。

車体は後方に何発か鉛玉を当てられたが車自体はビクともしなかった。

すぐにパトカーのサイレンが鳴り響き、俺を追従し始める。

俺はアクセルを踏み続けながらマスクを被った。

そして扉のロックを外す。

今にも飛び出そうなまでにドクンドクンと激しく鼓動する心臓から、自身の生気を感じ取る。

見るからに無謀だがその時の俺は何故か余裕だと思っていた。

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