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異世界から来た人格  作者: 狼狐
第三章:壊れ出した世界
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金の重み

[ジェフ]

...俺は生きている価値がない。

昔から勉強もろくにせず高校も中退、パチンコに走って親に家を追い出されたあげく自己破産。

アルバイトや仕事もろくに長続きしなかった。

人望も薄く、友人なんていない現状だ。

今はこのオンボロアパートに寄生した蜘蛛と共に住んではいるが家賃の滞納2ヶ月目で大家もそろそろ訴訟沙汰の問題を起こすだろう。

ガスも電気も止められた、だから俺は金を借りたんだ。

主に家賃、それに生活費込みで25万だけ借金を背負った。

家賃はそれで払うつもりだが俺は大切なところを見誤っていた。

...利息だ。

借りた当日はたった25万だろうが、"利息"というのは借金にはいつまでも執拗に付きまとう呪いだ。

30日で5割という暴利、俺はそれを知っていながらも内心大したものだとは思っていなかった。

だがよく考えてみればいくらハローワークで安定した職を探し出しそこで働いたとしても一月で25×5、つまり125万なんて稼げるわけがない。

奴等は俺達債務者を金のなるゴミとしか見てない。

相手は公的権力に対する抵抗的裏金融稼業者達ダークレジスタンスだ、だから警察に言えば金は返す必要はない。

それにもしもの場合示談金も取れるかもしれない。

が、それだといつ復讐されるか分からない。

そこで俺は考えて、考えて、考え抜いた結果、答えを導き出したんだ。

...最近有名な、"殺し屋"ってのを。

そいつに奴等を殺させれば、復讐の心配はない、それに余った金で報酬を支払えばいいんだ。

俺の勝ちは確実さ。

これが、この戦い終わったらゆっくり蕎麦でも食べに行こう。

テメーはもう終わりだ...まむしぃ!


[マーク]

今日の電話の相手は妙にそそっかしい感じの野郎だったが、報酬は12万、まぁ悪くない仕事だ。

本来なら殺人なんて100万貰ってもおかしくないがそこで俺が倍の金額を要求した所で逆恨みされて通報されかねない。

仕事は慎重にこなさなきゃならねぇし、ヘマなんざ許されない。

一度ムショにぶち込まれれば脱獄なんて不可能に等しい。

例え俺に最高の弁護士がいたとしても法廷で裁かれ即、死刑。

執行猶予や仮釈放の可能性は皆無ってわけ。

まぁ、取りあえずどんなに小さい事にでも気をつけろって事だ。

「さてと...」

スマホを取り出し、地図を開いた。

指定された場所はウェストゴースト15番街...のちょっと南東に突き出たとこだ。

ここから20マイルか、車のガソリン補給ついでには丁度いいドライブって感じだ。

車用のカーナビは高くて俺の手には届かないため、俺はいつもスマホのナビを膝の上に乗っけて運転している。

「カーナビも買えないわけじゃないけどな、税務署の野郎共...!」

ふと独り言を放つ自分をサイドミラーを使い第三者視点から見る。

こんな狭い車内で油売ってないで、とっとと行こう。

俺は深く溜息をつき、現場へ急行した。

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