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異世界から来た人格  作者: 狼狐
第三章:壊れ出した世界
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2重スパイ

大変お待たせしました。

本来なら夜の8時から8時半の間に投稿する予定だったのですが、諸事情により今朝しか時間が取れず、このような形になってしまいました。

次回はなるべく早めに出します。

[マーク]

川の流れに対抗する鮭のように、自傷を強制する束縛に抗う俺の腕を、電話の呼び出し音が止めた。

俺は身体が自由になった途端手に持った剃刀を床に叩きつけ、受話器を取りに向かった。

「自由とは何て素晴らしいものなのだろう」とふざけた事を言いながら、腕を左右に振る。

今日も一日が始まるわけだが、俺は睡眠をとったのか?

身体のあちこちが痛む。

昨日の怪我はまだ残っちゃいるが...異常な速度で回復している。

もうかすり傷程度だ...これもアイツらのおかげなのか?いや、そうは思えない。


[サラ]

警察の追跡能力は急激に加速し始めた。

全世界を震撼させるマークを目的に警察は特殊部隊を正式に導入し、彼の逮捕を前提に治安の維持をテレビで公式発表した。

ここでは表向きには逮捕と公言しているが警察側は彼を殺害する気満々だ。

そしてテロ並の事件を起こす彼は今や"人間災害"と呼ばれる程にまでなった。

正体不明という事で人々の間では互いに不審感が生まれ、子供達は家から一歩も出られなくなった。

得にノースゴーストではセキュリティや警備等の安全面が重要視され、それらは全て市民の税金から取られている。

この事に奮発した群集はデモの行進や暴動等を起こしているが、それらの抑止に回されているのは私達の部署ではないのであまり関係はない。

そもそもこのサムという男はそれらの事に関する適応能力が鈍そうだ。

それから、私独自の調査で判明した事がある。

どうやらマークは常人ではないようだ。

と、いうのも精神的な面ではなく肉体面、体力面や技術的な能力といった事柄だ。

過去の履歴や仕事経歴等を調査した所、元陸軍に所属していた事が判った。

そして、現所在地を調べようとしたが、住所を転々としているのでどうも判別が難しく、割り出す事が出来なかった。

そこで、私は頭を使った。

各地の刑務所、税務署から摘発されないよう機密に電子化された資料やファイルを抜き取り、調査した。

それは膨大な量のデータでそこから必要最低限の情報だけを見出すのは難しい。

だが絶望的な状況で逃亡を続ける彼を私が見つけ出さない限り、救いの手等あり得ない。

市民に捕まればキリストのように張り付けにされるか街中引き回しの刑に処されるかもしれない。

どうにかしてその事態だけは避けたい。

...この部署から遠く離れたノースゴーストに行くのには時間がかかる。

車、電車、船...調べたところ数々のアクセスルートが見つかった。

その中から私は船をとった。

マークに接触するまで彼の注意は引きたくない、船はバレにくい。

最近は国際捕鯨委員会(IWC)がうるさくなって、捕鯨船が安く買収出来るようになった。

...やるなら今、実行の時だ。



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