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異世界から来た人格  作者: 狼狐
第三章:壊れ出した世界
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投稿期間が一日と3時間空いた事につきましては申し訳ありませんでした。

言い訳は一切抜きでここに謝罪します。

[マーク]

気づくと俺は完全に充血しきった目玉で鏡を見つめていた。

そしてまだハッキリしていない頭を最大限に使ってブツブツと向こう側の俺に向かって話しかけていた。

大半は支離滅裂な内容や残虐な話だったが、それらは完全に俺の発する声じゃなかった。

俺はこのように動きたくない...だけど、鏡の向こう側の俺が完全に俺を制御しきっているんだ。

だとすると向こう側が現実なのか?いや、そんな事はあり得ない。

しかし、頭の中では少しずつ辻褄が合い始めた。

俺やエリックをこのような仕事に仕向けたあの手紙...俺の机に置かれていたあの手紙こそ、向こう側の俺に束縛されている一番の理由、証拠になるじゃないか。

向こう側の俺の名前を叫ぼうとするが、顔だけ見ただけじゃどの俺だか分からない。

俺は知らない間に薬でもやっていたのか?これはそもそも現実なのか?

必死に筋肉に力をこめ、何とか身体の束縛に抵抗し、口を開く。

「テメェに制御される位なら...くたばってやるよぉ!」

上手く動かない口からやっとの事で発せられた俺の声は弱弱しく、何とも情けないものだった。

奴はそんな俺を嘲笑いながら洗面台の剃刀を自分の首筋に押し付ける。

その鋭い痛みは頚動脈付近の神経を急襲した。

奴に痛みは感じられないようだ、奴は尚もニヤニヤと笑い続けている。

それがこちら側が現実だという事を理由付けた。

「あんだけ人ぶっ殺しても自殺する勇気はない...ってか。」

剃刀は皮膚を切り開き血液を外側に漏出させ始めた。

右腕に力をこめ、俺はその金縛りのような圧力に再び抵抗を開始する。


[サム]

資料を引き出しから取り出し、監視カメラの映像を見直す。

これで60回位再生、一時停止、巻き戻し、再生を繰り返している。

だが何かが見えそうなんだ、何か手がかりが....。

ここ最近、マスクの犯罪者の目撃件数が増加している。

それもどうやら複数犯のようだ。

その内の87%が崇拝的な模範囚で個別で殺人を行っているケースだ。

それはそれで逮捕すれば良い、簡単な話だ。

だけど問題は残りの13%...これらはかなりのプロの犯行で、警察が到着した頃には跡形も無く消えている。

恐らくこれらの首謀者がマークだろう。

しかしそうなってくると奴はかなり殺しに慣れたプロだ。

だが稀に監視カメラにその大量の返り血を浴びた悪魔のような相貌を見せ付けているのは完璧に同一人物だ。

大概は殺人なんて起こしても数人殺した時点で警察が追いついて拳銃を咥えて自分の頭を吹き飛ばす。

だが彼にはそんな事は出来ないしその覚悟もない。

殆どの殺人で銃を使用しないのがその理由だ。

撲殺、絞殺、刺殺、首の切断からかなり酷い事まで...。

これはただの証拠隠滅かもしれないがまさかそのためだけにそんな危険な道を渡るとは思えない。

バットで人を殴ろうとすれば反撃されるかもしれないし、縄で人を絞め殺すにはかなりの力と時間がいる。

まず2分じゃ死なない。

それなのに奴自身は一切の血を流す事なく殺人を続けていられる。

彼は昔鍛えていたりしたのだろうか?

僕はマークの履歴から過去経歴を調べる作業に取り掛かった。

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